赤ちゃんのお風呂デビュー! 必要なものや入浴の流れなどお風呂のギモンを解説

No.123更新日付:2023年3月13日
赤ちゃんのお風呂デビューに向けて、疑問やお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特にワンオペでのお風呂となると、不安も大きくなるものです。
そこで本記事では、赤ちゃんのお風呂デビューで必要なものやワンオペ時の入浴の流れを詳しく解説します。安全に楽しくお風呂デビューするために、本記事を参考にしっかり事前準備を行いましょう。
赤ちゃんのお風呂デビューは、生後1カ月ごろが目安です。自己判断でのデビューが不安な場合は、1カ月健診の時に医師に確認してみるとよいでしょう。母子の状態を確認の上、お風呂デビューの可否を教えてくれます。
赤ちゃんの状態が整っていても、親側の準備に不安があれば少し先延ばしにしても問題ありません。沐浴でも十分コミュニケーションは取れますし、赤ちゃんの体を清潔にできます。ただし、お風呂デビューを早めるのは控えましょう。へその緒などから雑菌が侵入すると、免疫力の弱い赤ちゃんは体調不良になることもあるからです。
親にとっても赤ちゃんにとっても無理のない形で、お風呂デビューの日を迎えましょう。
赤ちゃんがお風呂に入る際に必要なものは、赤ちゃんが待機時に使うバウンサーやバスチェア、体を洗う時に使う石鹸やタオル、浴室用マットなどです。
その他にも、お風呂上がりに体を拭くバスタオルやかけ湯で使う取手付きの手桶、お湯の温度を調整するための温度計なども準備しておきましょう。
また、親用のバスローブを用意しておくと便利です。お風呂上がりに自分の体を拭いたり着替えたりする時間を省略でき、赤ちゃんのお世話をスムーズに進められます。
お風呂で必要なものを揃えたら、次は入浴の流れをイメージしましょう。特にワンオペでお風呂に入れる場合は、途中で誰かに手伝ってもらうことが難しいです。そのため、事前に入浴の流れを覚えておくことも大切なポイントです。
ここからは、ワンオペ時の入浴の流れを順に紹介します。
まずは、お風呂で使用するものをお風呂場の近くに準備しましょう。手が届く範囲に置いておけば、慌てずに入浴を済ませられます。
入浴前・入浴中・入浴後など使うシーンごとに分けて置いておくと、不足なく準備できるでしょう。ご自身が使いやすいよう、工夫してみてください。
脱衣所には、赤ちゃんが待機できる場所を確保しておきましょう。親が体を洗う間に赤ちゃんを待たせたり、体を拭く際に寝かせたりするためです。
併せてこのタイミングでマットを敷いたりバウンサーの周りのものを片付けたりと、安全に過ごせる環境を整えておくことで、その後の流れがスムーズになります。
準備が整ったら、いよいよ入浴開始です。まずは親自身が体を先に洗うため、赤ちゃんはオムツだけを着用している状態にして脱衣所に寝かせます。待機中の様子が確認できるよう、お風呂のドアは開けた状態にしておきましょう。
浴室の洗い場が広い場合は、バスマットやバスチェアを使用して浴室内に赤ちゃんを寝かせても大丈夫です。親が洗っている間に、水や泡が赤ちゃんにかからないよう注意してください。
親自身が洗い終わったら、次は赤ちゃんを洗います。おむつを脱がせて洗い場に入り、椅子、もしくはバスマットの上に座ります。その後、太ももの上に置くように赤ちゃんを仰向けで抱えます。
まずは濡らしたタオルで顔を拭き、石けんを泡立て、頭、首、お腹、手足、お股の周辺の順に洗います。この時に洗うのは、体勢を変えずに洗える範囲(主に体の前面)だけで大丈夫です。
石けんを洗い流したら、赤ちゃんの向きを変えます。赤ちゃんの胴を支えるように太ももの上で抱きかかえ、背中、お尻を洗います。手桶やシャワーで洗い流したら終わりです。
洗い方は、沐浴で行っていたやり方と同じで問題ありません。また赤ちゃんの成長に合わせてやり方を変え、自分がやりやすい方法で洗いましょう。
次は、赤ちゃんの首をしっかり支えながら胸元で抱き、お風呂に浸かります。
注意するポイントは、ゆっくりと浸かることと長く浸かりすぎないことです。湯船に浸かる時間はおよそ3分が目安です。その日の体調や成長具合によっても変わるため、赤ちゃんの様子を見ながら調整してあげてください。
入浴中は、沐浴時と同様に「気持ちいいね」「すっきりしたね」など優しく語りかけてあげたり、歌を歌ったりすると、赤ちゃんも心地よく入浴できます。
お風呂から上がったら、脱衣所に準備しておいたバスタオルで赤ちゃんを包み、マットやバウンサーに寝かせます。
親用のバスローブがある場合は、湯冷め防止のためにまず自分がバスローブを着ましょう。ただし、赤ちゃんを長時間待たせてしまうと体が冷えてしまうため、ここはできるだけ手早く終えるのがポイントです。
赤ちゃんの頭や体を包み込むように拭き上げた後、ベビー用ローションなどの保湿剤を使ってスキンケアを行います。体に傷や湿疹ができていないかも、合わせてチェックしましょう。その後、肌着やバスローブなど服を着せれば、赤ちゃんのお風呂は終了です。
脱衣所が寒い場合は、リビングなど暖かい部屋に移動してからスキンケアやお着替えするのも一つの手です。赤ちゃんの身支度が一通り終わったら、親の身支度を済ませます。
お風呂後は、母乳やミルク、湯を冷ましたものなどで水分補給も忘れずに行いましょう。ついつい赤ちゃんに目が向きがちになりますが、兄弟がいる場合はそちらの水分補給も忘れないよう注意してください。
赤ちゃんは、寝返りやお座りなど、だんだん能動的な動きができるようになってきます。そのため、成長に合わせてお風呂の入り方も工夫しなければなりません。
ここからは、成長に合わせたお風呂の入り方をご紹介します。今後のために、どのような注意点があるのかを押さえておきましょう。
生後3カ月ごろになると、寝返りができるようになってきます。そうすると、バスチェアやバスマットに寝かせていても、寝返りした時に周囲の物や段差で頭を打つ恐れがあります。
どこかにぶつかっていないか、長時間うつ伏せになっていないかなど、赤ちゃんの様子を小まめに気にかけましょう。また寝返りした時に届く範囲には、柔らかいマットや布などを敷き、ケガ防止の対策も必要です。
また、段々と足の力も強くなります。体を洗っている途中に壁や親の体を蹴ったはずみで滑ってしまい、床に落ちてしまうというハプニングも起こり得ます。入浴中も気を抜かず、しっかり支えてあげましょう。
生後6カ月ごろになるとお座りができるようになり、周囲にあるものを持ったり落としたりする行動も出てきます。持ったものを口に運ぶ恐れもあるため、周囲に危険なものがないよう注意しましょう。
座れるようになったら寝かせるのではなく、バスチェアを用意してあげてください。また赤ちゃんの近くには、浴室で使えるおもちゃを用意してあげると退屈せずに待てます。
浴室内で赤ちゃんを座らせている場合は、裸のため体が冷えやすい状態です。親が体を洗っている間に、何度かシャワーをかけて体を温めてあげましょう。
初めて赤ちゃんとお風呂に入る時は必要なものをそろえたり、手順を間違えないようにしたりとさまざまな場面で気を遣うでしょう。そのため緊張や不安から作業の方に集中してしまい、赤ちゃんへの声かけやコミュニケーションが減ってしまいがちです。
楽しく安全に入浴するために、赤ちゃんとお風呂に入る時の注意点も覚えておきましょう。
脱衣所が寒い場合は、暖房を効かせるなど室温を調整してください。待機中や入浴後に赤ちゃんの体が冷えないようにするためです。
夏場は冷房が効きすぎて寒くなってしまうケースもあるため、冷やしすぎないよう気をつけましょう。
赤ちゃんと入浴する時は、常に声をかけることと、目を離さないことを意識しましょう。特に親が自分の体を洗っている時は、気が緩んでしまいます。自分が洗っている間も赤ちゃんの様子を気にかけ、「ちょっと待っててね」「ママはここにいるよ」など声をかけてあげてください。
赤ちゃんが浴室内にいる時は、溺れたり転んでケガをしたりする恐れもあります。赤ちゃんの場合はあまり水が溜まっていない状態でも溺れる可能性があるため、少しの時間でも油断は禁物です。浴室内に1人にしないようにしましょう。
赤ちゃんのお風呂デビューにあたり、準備や入浴の流れ以外にもさまざまな疑問が生じているのではないでしょうか。
ここからは、パパやママが不安になりやすいポイントをQA形式でお答えします。
お湯の温度は少しぬるめの、38~40度くらいにしましょう。年中通して同じ温度ではなく、季節に応じて調整する必要があります。夏場は38度、冬場は40度が目安です。大人が少しぬるく感じる程度の温度にしてください。
熱すぎると赤ちゃんが怖がってしまい、お風呂嫌いになる可能性があります。また赤ちゃんの肌はデリケートなため、強い刺激を与えてしまうかもしれません。心地よく入浴するためにも、お湯の温度は調整してあげましょう。
お湯の量は少なめで大丈夫です。プカプカ浮くような感覚に驚いたり、怖くなったりする赤ちゃんもいます。お湯を少なくしておけば体が安定しやすいため、赤ちゃんも安心して入浴できます。
浴槽で沐浴を行っても大丈夫です。ただし、安全面や入浴しやすさから考えると、沐浴の場合は桶やベビーバスなどを使用した方がよいでしょう。
ワンオペの場合は、毎日お風呂に入れるのも大変です。疲れている時は無理をせず、今まで通り沐浴を行う日があっても問題ありません。余裕がある時に、少しずつお風呂デビューしていきましょう。
体を洗う順番は、上の子、親、赤ちゃんがおすすめです。お風呂から上がる時は、まず赤ちゃんと自分が一緒に上がり、その後で上の子が上がるとよいでしょう。
上の子を浴槽で待たせる時は、お湯の量は少なくしておくと安全です。
赤ちゃんのお風呂デビューの目安は、生後1カ月ごろです。タイミングに不安がある方は、1カ月健診で医師に相談してみてください。
お風呂に入る時は、バウンサーやバスチェア、石鹸、タオルなど必要なものを手の届く範囲に揃えておきましょう。事前準備が整っていれば、赤ちゃんから目を離すことなく安全に入浴しやすくなります。
入浴時間は3分程度を目安とし、長風呂にならないよう気をつけましょう。またお湯の温度や脱衣所の室温を、赤ちゃんに合わせて調整することも大切なポイントです。
入浴中は特に気を張ってコミュニケーションが減ってしまいがちですが、安心させるためにもたくさん話しかけてあげましょう。
本記事を参考に事前準備を整え、楽しいお風呂デビューをお迎えください。
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