10まで数えられる年齢の目安

子どもが「1、2、3……」と数字を数える姿は、成長を実感できる嬉しい瞬間です。
では、10まで正しく数えられるようになるのは一般的に何歳ごろなのでしょうか?
ここでは、年齢の目安だけでなく子どもの脳の発達との関係にも触れながら、なぜその時期に数の力が伸びやすいのかをわかりやすく解説します。
お子さまの発達を見守るうえでの成長のヒントを一緒に見ていきましょう。
10まで数えられるのは一般的に3〜4歳ごろ
多くの子どもは3歳ごろから10までの数を順に唱えられるようになります。
これは数字の音を覚えている段階です。この時点では、数の意味や量とのつながりまでは理解していないこともあります。まずはこの『数唱』の習得が、数の学びの第一歩となります。
4歳頃になると、数唱に加えて「このおもちゃは何個ある?」といった問いに答えられるようになったり指をさして数えたりと、数の概念を少しずつ理解し始めます。
ただし成長には個人差があるため、周りと比べすぎず、日常の中で無理なく数に触れる機会を増やしていくことが大切です。
脳は3歳までに80%、6歳までに90%が完成する
子どもの脳は0〜3歳のあいだにぐんぐん発達し、3歳までに約80%、6歳までに約90%が完成するといわれています。
特に3歳までは、五感を通じた刺激や親子のふれあいがとても大切で、脳の土台となる力がこの時期にどんどん育ちます。
この時期にどんな経験をするかによって、集中力や考える力、学ぶ意欲などこれからの成長に必要な力が身についていきます。
数を数えたり、順番を覚えたり、量をくらべたりといった経験も脳の働きを育てるのにぴったりです。遊びや会話の中に楽しく「数字」を取り入れてみましょう。
脳の成長に伴い子どもはたくさんのことを学んでいくんですね♪

子どもが数を理解したと言える目安
「10まで数えられるようになった=数を理解している」と思いがちですが、実際にはそうとは限りません。
数字を順に唱えられても、それが「何を表しているのか」まで理解しているかどうかが本当の意味での数の理解につながります。
ここでは、数の“暗唱”と“理解”の違いに注目しながら、どのような状態になれば「数を理解している」と言えるのかを解説します。
子どもの発達を見極めるヒントとして、日々の関わり方にも役立てていきましょう。
順番と数のちがいを理解できているか
「1、2、3……」と数字の順序を唱えられるようになるのは数の学びへの第一歩です。
数の順番が分かるようになったら次は、目の前の個数と結びつけて数えられるようになることです。
たとえば、「3人いるから、お菓子を3つ用意しようね」と言われたときに、自然と3つ数えて渡せるようになる。この状態になると、順序と数量の意味を結びつけて理解できていると言えます。
単なる暗唱と、“意味のある数え方”の違いに気づくことが、数字を理解していくステップへの大切なヒントになります。
数字と量のつながりが「理解」のカギ
数字の記号と、実際に見たり触れたりできる「量」が頭の中で結びついているかどうかは、数を本質的に理解しているかを見極める重要なポイントです。
たとえば、3という数字を見て「おはじき3個」や「いちご3つ」といった具体的な量がイメージできるようになると、数字と量の関係が結びついてきた証です。
さらに、「どっちが多い?」「あといくつ?」といったやり取りができるようになると、量的な感覚が育ってきた証拠です。
この感覚を育てるには、実際に物を使って見て・触って・数える経験が不可欠です。視覚や触覚を通じて「数」を実感できる機会を日常の中にたくさん取り入れていきましょう。
数を理解していくには発達の段階があるんだね!

数の基礎力を育てる3つの要素とは
数を理解するには以下の3つの力がそろって、はじめて「数の基礎力」が育ったと言えます。
1.数字の順番を正しく言えること
2.数字が持つ意味をイメージできること
3.実際の量と結びつけて考えられること
ここでは、数を理解するために欠かせない3つの要素について、わかりやすく解説します。
数唱で数字の順序を覚える
「いち、に、さん……」と数字を順番に唱えることを「数唱(すうしょう)」といいます。
これは数の学びの第一歩であり、幼児が数に親しむ最も基本的なスキルです。まずは数字の並びや順番を繰り返し耳で聞き、口に出して覚えていくことが大切です。
たとえば、階段を登りながら段数を数えたり、お菓子を一つずつ渡しながら声に出して数えたりすることで日常の中に自然と数唱を取り入れることができます。
こうした反復を通して、子どもは数字の順序を体で覚えていきます。
数字の意味を視覚で理解する
数字の「見た目」と「意味」がつながることも、数の基礎力を育てるうえで重要です。
たとえば、「5」という数字を見て「これが5個なんだ」と認識できるようになるには視覚的な経験が欠かせません。
この力を伸ばすには、数字と絵を組み合わせたカードや、数字が書かれた積み木などの教材が効果的です。
「3」のカードを見て「さん」と言うだけでなく、「それは何を表しているのか」を一緒に考えることで数字に対する理解が深まります。
視覚から得られる情報と実際の数が結びつくことで、子どもの中に数字のイメージが定着していきます。
量と数字を一致させる感覚を養う
「数がわかる」状態になるためには、数字と実際の“量”が一致している必要があります。
たとえば、「5」という数字を見て、「5個の積み木」と結びつけて理解できる状態です。これができるようになると、子どもは数の意味をより実感を持って捉えられるようになります。
この感覚を育てるには、実際に数える体験が効果的です。指先でおはじきを一つずつ触りながら「1、2、3…」と数えたり、おやつの数を一緒に確認したりすることで量と数字の関係を身につけていきます。
数字を“読む”だけでなく、“感じて理解する”力を育てることが将来の算数力の土台になります。
家庭でできる数への関わり方
子どもが自然に「数」に親しむためには、特別なトレーニングよりも日常生活の中での関わり方が大きな鍵となります。
家庭での声かけや遊びの中に数字を取り入れることで、無理なく楽しく数の感覚を身につけていくことができます。
ここでは、家庭でできる具体的な関わり方として、日常の習慣化・遊び・絵本や動画の活用といった3つの視点から、子どもが数に親しむヒントをご紹介します。
生活の中でできる工夫を知ることで、子どもの「10まで数えられる力」を自然に引き出していきましょう。
日常で数を一緒に数える習慣をつける
数の感覚は、毎日の生活の中で自然に育てることができます。
たとえば、階段を登るときに「1、2、3…」、お菓子を渡すときに「はい、1つ、2つ」と声に出して数えるだけでも、数唱の力が身についていきます。
ポイントは、“子どもと一緒に”数えることです。大人の言葉をまねして口に出す経験を積むことで、数の順序や発音が定着しやすくなります。
また、子どもがまだ自分で数えようとしない段階でも、親が楽しそうに指をさしながら数える様子を見せるだけで自然と関心が引き出されます。
無理に教え込む必要はありません。数が必要な場面を一緒に体験し、数の違いを実感できるような声かけを重ねていきましょう。
遊びや生活の中で自然に数に親しむ
数の学びを無理なく進めるには、遊びの中に取り入れるのが効果的です。
たとえば、ブロックや積み木を「何個積めるかな?」と一緒に数えたり、おはじきやシールを使って数える遊びを取り入れたりすることで、手を使いながら数への興味を引き出せます。
さらに、実際に目の前にあるものを使って数えることで子どもは数を具体的なものとして捉えやすくなります。
たとえば、イチゴを見ながら「いくつあるかな?」と問いかけたり、キャラクターに名前をつけて一緒に数えたりすると数字に対する抵抗が減り、楽しく学ぶ姿勢が育まれます。
市販の知育玩具やカードも活用できますが、もっとも大切なのは「親子で楽しみながら」数に触れることです。遊びの延長線上に数の理解がある状態を目指しましょう。
絵本や動画で楽しく学ぶ機会をつくる
視覚と聴覚を使って学べる絵本や動画は、数への関心を育てるうえで非常に有効です。
たとえば、数字がテーマになった絵本では、ページをめくりながら一緒に数を数えることができますし、リズミカルな数の歌が流れる動画は、繰り返し見ることで自然と数字に親しむきっかけになります。
このとき重要なのは、親が楽しそうに数に触れる姿勢を見せることです。「ママが好きなものをお子さまは好きになる」という考え方のもと、親が一緒に笑顔で取り組むだけで、どもは「数字って楽しい」と感じやすくなります。
さらに、絵本や動画の内容に関連した問いかけややりとりを日常生活に取り入れることで、数の学びがより深まりやすくなります。
日常のお子さまとの触れ合いの中でさまざまな声掛けが数への取り組みになるんですね♪

幼児教室ベビーパークがおススメする数の概念を育てる遊び
「もっとわが子に合った関わり方を知りたい」と思ったときは、幼児教室の活用もひとつの方法です。
幼児教室ベビーパークでは、子どもの発達段階に合わせた数の学びを親子で楽しみながら実践できるプログラムを展開しています。
ここでは、ベビーパークが数の概念を育てるために取り入れている代表的な遊び「Mathカード」と「100玉そろばん」をご紹介します。
どちらも、数と量の関係を視覚的・体感的に理解するのに役立つ教材です。自然に数字への興味を引き出す工夫が詰まった内容をぜひチェックしてみてください。
Mathカード
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ベビーパークで使用されている「Mathカード」は数や図形、量に関する情報を視覚的に提示する教材です。
カードにはドッツ(点)や数字、イラストが描かれており、それらをテンポよく提示することで、右脳への刺激を与えながら、数量感覚を育てていきます。
特に、数を視覚的に“塊”としてとらえる力が養われるため、「1対1対応」だけでなく「数のまとまり」を理解する力も育ちます。
楽しみながら見る・考える・答えるという体験を通して、自然と数の基礎概念が身についていくのが特徴です。
100玉そろばん

「100玉そろばん」は、10個ずつ色分けされた玉が横一列に並ぶ構造になっており、視覚と手先を使って数に親しむための代表的な教材です。
ベビーパークでは、このそろばんを使って「数える」「比べる」「分ける」といった活動を行い、数量感覚や基礎的な計算力を育てています。
10のかたまりを意識しやすい構造のため、数の構造を理解する力(10進法の感覚)が自然に身につくのも大きなメリットです。
「5に3を足すと?」「10から2つ引くと?」など、視覚的に答えを導く経験を積むことで、子どもは数に対する理解をぐんと深めていきます。
数に興味がない時期の子へのサポート
数に興味を示す時期は個人差があり、お子さまに合わせた見守りやサポートが必要です。大切なのは、興味の芽を育てる関わり方を見つけていくことです。
ここでは、数に関心を示さない子どもへの接し方の工夫や、無理なく自然な形で数と触れ合えるサポートの方法をご紹介します。
子どもの気持ちに寄り添いながら、楽しく学びにつなげるヒントを見つけましょう。
興味を引き出す声かけや接し方の工夫
子どもが数に興味を持たないときは、「数字を教えよう」と意気込むよりも、まずは日常の中で自然に数に触れられるような声かけを意識しましょう。
たとえば、「おやつを3つお皿に入れるね」「ボタンは何個ついてるかな?」など、生活の中で数を意識させることで、子ども自身が「数の意味」や「必要性」を体感できます。
また、子どもが関心のあるキャラクターや遊びを使って「アンパンマンの仲間は何人いるかな?」「ブロックを10個集めてみよう」と声をかけることで、自然と数に触れることができます。
重要なのは、強制せず、子どもの興味反応に合わせてやさしく関わることです。
子どものペースに合わせて関わる
数への興味は、子どもによって芽生えるタイミングが異なります。
早くから数字に関心を示す子もいれば、言葉や運動遊びなど他のことに夢中な子もいます。どちらも自然な発達の一部であり、「まだ数に興味を持たない」ことを過度に心配する必要はありません。
大切なのは、大人が焦らず子どものタイミングを尊重して関わることです。「今は別のことに夢中なんだな」と受けとめながら、いつでも数に触れられる環境を整えておくだけでも十分です。少しずつ数を楽しめるようになる準備を、見守りながら進めていきましょう。
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まとめ
子どもが10まで数えられるようになるのは一般的に3〜4歳ごろですが、その理解には個人差があります。数字を唱えるだけでなく、順番や量との結びつきなど、複数の力を少しずつ育てていく過程が大切です。
そのためには、家庭での声かけや遊び、絵本や動画などを通じて、日常の中で自然に数に触れることが大切です。また、興味が薄い時期には無理に教え込もうとせず、子どものペースに合わせて楽しめる工夫を取り入れていくことがポイントです。
そして、日々の関わりの中で「これで合っているのかな?」「もっと良い方法はあるかな?」と感じたら外の視点を取り入れてみるのも一つの方法です。
幼児教室ベビーパークでは、専門的な知見に基づいた親子の関わり方を実践的に学ぶことができます。家庭だけでは気づきにくいヒントを得られるのも、教室という第三の場があるからこそ。親も子も一緒に「楽しい」を感じながら過ごす時間は、学びの芽を自然に育ててくれます。まずはお気軽に体験教室でその雰囲気を感じてみてください。
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