1歳におすすめ数字のおもちゃと効果的な遊び方

「うちの子、1歳だけど数字ってもうわかるの？」そんな疑問を感じる保護者の方は多いのではないでしょうか。

数字に対する興味や理解は、1歳ごろから少しずつ芽生え始めますが、そのスピードやかたちは子どもによってさまざまです。

ここでは1歳前後の子どもの発達の特徴にふれながら、どのようなタイミングで「数」への気づきが見られるのかを解説します。

さらに、数字に興味を示し始めたサインや言葉の発達と数の認識の関係についても取り上げ、今のお子さまの成長段階を読み取るヒントをお届けします。

1歳前後の子どもは、言葉の数が少しずつ増え、指差しや模倣などの行動が活発になる時期です。

この頃はまだ「数字」そのものを理解しているわけではありませんが、身の回りのものの量や違いに気づく「前段階の感覚」が芽生え始めます。

たとえば、「リンゴがもう1個欲しい」といった仕草や、「同じものを2つ並べる」といった行動が見られるのも、数量に対する興味の表れです。

このような発達を支えるためには、視覚的にわかりやすく安全な素材で作られた知育おもちゃが役立ちます。子どもが自分のペースで触れながら学べる環境を整えることが、自然な「数字への関心」を育てる第一歩になります。

一般的に、子どもが「1、2、3」といった数の言葉を話し始めるのは、1歳半ごろから2歳にかけてです。

ただし、この段階ではまだ「数字を順番に唱えること（数唱）」が中心で、実際の数量の意味までは理解していないことが多いです。たとえば「3つ持ってきて」と言っても、正しく数えるのは難しいのが普通です。

このように、「言葉の発達＝数字の理解ではない」ということを知っておくことが大切です。数字を「意味あるもの」として認識できるようになるには、遊びの中での繰り返し経験が重要です。数字が書かれたおもちゃや絵本を使って、楽しみながら言葉と数のつながりを感じられるように促していきましょう。

1歳児が数字に興味を持ち始めると、日常の中でいくつかのサインが見られるようになります。

たとえば、大人の数える動作をまねして指を1本ずつ折りながら「いーち、にーい」と真似する、数字の歌やフラッシュカードに反応して嬉しそうに笑う、積み木やおもちゃを順番に並べるなどの行動です。

こうしたサインを見逃さず、「数字って楽しいね」と声をかけたり、一緒に遊ぶ中で数える動作を自然に取り入れると、さらに興味が深まっていきます。

子どもが自発的に関わりたくなるような成長に合った遊び方を選ぶことが、数字の理解へのステップアップにつながります。

1歳の子どもに数字のおもちゃを選ぶとき、「数字が書いてあるから」といった理由だけで選んでいませんか？

この時期の子どもは、まだ数字を“読む”のではなく、“見て・触れて・感じる”ことを通して数の感覚を育てていきます。

そのため、安全性はもちろん、視覚的なわかりやすさや遊び方の自由度など、発達段階に合った選び方がとても大切です。

ここでは、1歳児に適した数字おもちゃを選ぶ際の3つの視点についてわかりやすく解説します。お子さまが安心して楽しく遊びながら、「数字っておもしろい！」と感じられる第一歩を一緒に見つけていきましょう。

1歳前後の子どもは、なんでも口に入れて確かめようとする時期です。そのため、おもちゃ選びで最も重要なのが安全性です。

特に数字が書かれたおもちゃは手に持ちやすいサイズのものが多く、誤飲のリスクもあるため、小さすぎる部品がないか、舐めても安心な塗料が使われているかを必ず確認しましょう。

また、柔らかすぎる素材や壊れやすい構造も事故につながることがあります。CEマークやSTマークなど、安全基準を満たした製品を選ぶと安心です。安全な素材を選ぶことで、親子ともにストレスなく数字の学びに集中できます。

1歳の子どもは、視覚からの刺激に強く反応します。まだ抽象的な数字の形や意味を理解できる段階ではないため、カラフルで大きく描かれた数字やイラストとセットになったものなど、視覚的に直感で認識できるデザインが最適です。

たとえば、「2」という数字の横に、りんごが2個描かれているようなおもちゃは、数字と数量を結びつけて理解しやすくなります。数字だけが書かれたデザインよりも、色や形の工夫がされたものの方が子どもの興味を引きやすく、遊びながら自然に数の世界に触れることができます。

数字のおもちゃは、見た目が可愛ければ良いというものではありません。

重要なのは「子どもがどう関われるか」です。

たとえば、積み重ねたり、並べたり、指先を使って動かしたりと、遊び方の幅が広いおもちゃほど子どもの発達に合わせた成長を促しやすいです。

「こう使わないといけない」という固定的な遊び方ではなく、子どもが自由に工夫できる余地があるものが理想です。遊びながら手先を動かすことで脳が刺激され、数字の感覚だけでなく、創造力や集中力といった知育の効果も期待できます。

数字に親しむ第一歩として、おもちゃを活用するのはとても効果的です。

特に1歳前後は、見たり触ったりしながら遊ぶ中で「数の感覚」が少しずつ育っていく時期。おもちゃ選びのポイントは、遊びながら自然に数の体験ができること、そして発達段階に合った安全性や視覚的わかりやすさがあることです。

ここでは、1歳児にぴったりの「数字のおもちゃ」を4つのタイプに分けてご紹介します。

それぞれの特徴や遊び方、子どもの成長をサポートする知育効果についても詳しく解説しますので、お子さまの性格や興味に合わせたアイテム選びの参考にしてください。

知っていると大違い！レッスン時のアクティビティをご紹介

1歳の子どもは、手で物を持ち上げたり積み上げたりする動作を通して、自然と数の概念にふれていきます。

数字が書かれたつみきやブロックは、「1個、2個、3個…」といった数を重ねる体験を楽しみながら学べるおもちゃです。

たとえば、数字の面が見えるように積み上げていくことで、視覚的に「数の順序」や「量の違い」を実感しやすくなります。並べたり崩したりという動作は、数字の理解だけでなく、手先の発達や空間認識力も育ててくれる知育効果が期待できます。

「数を重ねる」遊びができるおもちゃの例

• メガブロック（Mattel）
  大きなブロックで小さな手でも扱いやすく、数字や色の認識を促します。
  公式サイト：Mattel「メガブロック」

オリジナル積み木 カラー（ボーネルンド）
子どものあそびの基本となるものだからこそ、「正確で良質なものを」とボーネルンドが開発したオリジナルの積み木シリーズ。
公式サイト：ボーネルンド「オリジナル積み木 カラー」

• ベビーブロックス（DJECO）
  パステルカラーのスタッキングトイで、数字と同じ個数のイラストが描かれており、数の概念を視覚的に学べます。
  公式サイト: DJECO「ベビーブロックス」

数字を「記号」として覚えるだけでは、数の本質的な理解にはつながりません。

1歳児にとっては、数字の形と実際の「量」とを結びつけてイメージできるようになることが大切です。

そこで活躍するのが、数字パズルや絵合わせカードといった視覚的な知育おもちゃです。

たとえば、「3」と「みかんが3つ描かれたカード」をセットにすることで、「3という数字は、ものが3個ある状態を表す」という感覚を自然に育てることができます。こうした遊びは、数字＝数量というつながりを体感的に理解するステップとして非常に効果的です。

さらに、より本質的な「数と量の関係」を理解させたい場合には、ベビーパークで使用している「Mathカード」のような教材もおすすめです。数字と身近なイラストを組み合わせて提示し、「5は物が5個ある」といった数量の概念を視覚的に教えられます。加えて、「6は5と1」「7は5と2」など、数の分解にも触れられるため、将来的な計算力の土台作りにもつながります。

こうしたカード教材やパズルは、視覚的な理解に加えて、手で触れるという体験も加わることで記憶に残りやすくなるというメリットもあります。1歳でも楽しめるシンプルなデザインのものを選べば、遊びながら自然に「数って楽しい」という気持ちを育てることができるでしょう。

1歳児は、視覚や聴覚への反応がとても豊かです。ボタンを押すと音が鳴ったり、数字をタッチすると光るようなインタラクティブな数字おもちゃは、子どもの興味を引きつけるのにぴったりです。

このような反応型のおもちゃは、「押すと反応が返ってくる」という因果関係の理解にもつながり、数字に対する注目を自然に高めてくれます。特に、数字を読み上げてくれるタイプなら、聴覚を通じたインプットも可能になり、遊びながら言葉と数の橋渡しができるのも大きなメリットです。

音や光で反応する数字おもちゃの例

・光とボイス！タッチではじめて知育 （トイローヤル）
タッチすると光と音が出るおもちゃで、数字や色の認識を促します。
公式サイト: トイローヤル　光とボイス！タッチではじめて知育

1歳前後の子どもは、目に見えるものをひとつずつ数えたり、並べたりすることで「なんとなくの数の感覚」を身につけていきます。

こうした時期に活用したいのが、100玉そろばんのような、数を目で見て手で動かせる教材です。

100玉そろばんは、玉を1つずつ動かしながら「いち、に、さん……」と数えることで、数の順番や“1つ＝1”という対応関係を自然に体験できます。赤・白などの色分けもされているため、「5個」「10個」といった区切りも視覚的にとらえやすく、遊びながら数のまとまりへの意識が育っていきます。

ベビーパークでは、この100玉そろばんを使って、親子で声をかけ合いながら楽しく数にふれる取り組みを行っています。数を「覚える」より、「感じる」ことを大切にするこの時期だからこそ、見て・さわって・動かして学べる体験がとても効果的です。

せっかく数字のおもちゃを用意しても、「ただ遊んで終わり」になってしまってはもったいないですよね。

1歳児はまだ抽象的な数字の意味までは理解できませんが、日常の中でのちょっとした関わり方や声かけを工夫するだけで、数に対する感覚が自然と育っていきます。

ここでは、数字のおもちゃをもっと「知育効果のある学びの道具」として活用するためのポイントをご紹介します。お子さまの発達段階に合わせて、無理なく楽しめるヒントをぜひ取り入れてみてください。

数字のおもちゃを使うときは、親の「声かけ」が大きな学びのきっかけになります。

たとえば、「1つ取ってみよう」「あと2つあるね」といったように、数字を含んだ自然な言葉でやり取りするだけでも、子どもの中に数の感覚が少しずつ芽生えていきます。

日常生活の中でも、おもちゃ以外の場面で「数字の言葉」を聞くことは、数に親しむ第一歩。お風呂の数え歌や階段を上るときの「いち、に、さん」など、遊びの延長として数を意識できる環境づくりがポイントです。

1歳児にとって、「見る・指す・並べる」といった具体的な動きを通して数を体感することは、とても重要です。

たとえば、数字ブロックを並べるときに「これは1だね、こっちは2」と声をかけながら指さすことで、数字と数量の対応がわかりやすくなります。

また、同じ形のおもちゃを「いくつあるか並べてみよう」と誘導すれば、量を比べる・順序を理解するといった基本的な数の力が自然と育ちます。大人のサポートで、遊びが知育につながる瞬間をつくっていきましょう。

数字の概念は、一度の遊びでは身につきません。だからこそ、繰り返し遊べる工夫が大切です。

同じおもちゃでも、日によって「今日は1〜3を集めよう」「5まで数えてみよう」とテーマを変えるだけで新鮮な遊びになります。

また、飽きずに楽しめるように数字にまつわる絵本やカードを組み合わせるのもおすすめです。

何度もくり返す中で、子どもは「見る→触れる→理解する」というプロセスを少しずつ身につけていきます。

数字のおもちゃの中には、つまんだり押したり、積んだりといった手先を使う動作が含まれているものが多くあります。こうした細かい動きは、脳の発達を促す重要な刺激となります。

指先を使って数を数えたり、数字のパーツを決まった場所にはめ込むなどの動作は、集中力と空間認識力も同時に鍛えられます。単に「数字を覚える」だけでなく、総合的な知育につながる遊び方としてぜひ積極的に取り入れてみてください。

1歳児にとって、数字の世界への第一歩は「楽しく触れること」から始まります。まだ数の意味を理解していない時期でも、発達段階に合った安全で視覚的にわかりやすいおもちゃを通じて、数に親しむ機会を日常の中でつくることが大切です。

この記事では、つみきやパズル、音や光で反応するおもちゃなど1歳に適した数字おもちゃの種類と選び方をご紹介しました。また、親子での関わり方や声かけの工夫によって、遊びがより知育的な体験へとつながることもお伝えしました。

「家庭でできることはやっているけれど、この関わり方で合っているのか不安」「もっと成長に合った方法で数字びを教えたい」と感じたら、ぜひベビーパークにお越しください。ベビーパークでは1歳児でも無理なく取り組める数の感覚を育てるプログラムが用意されており、親子で一緒に学べる環境が整っています。

ご興味のある方は、ぜひ一度体験教室をチェックしてみてくださいね。

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