3歳の子どもに人気の習い事は?選び方のポイントや嫌がった時の対処法を紹介

No.40更新日付:2023年1月16日
「習い事を始める時期は早ければ早いほど良い」とは聞くけれど、3歳から始めるのは早すぎるのでしょうか。
実は、幼稚園に入園する前の3歳から習い事を始めることは、メリットが多くあります。ただし、言葉もしっかりしてくる3歳とはいえ、まだできないことも多い年齢です。
そこで今回は、子どもの習い事に悩む親向けに、3歳の子どもに人気の習い事と選び方のポイントを紹介します。子どもが習い事を嫌がったときの対処法も解説するので、習い事を始めた後に慌てず行動できるでしょう。
好奇心が強くなり、知識を吸収する力も増す3歳児は、習い事を始めるのにピッタリな年齢です。まずは、3歳から習い事を始めるメリットについて紹介します。
3歳から習い事を始めることは、子どもの発達や情動の安定を促すメリットがあります。情動とは、感覚刺激を受けて起こる怒り・喜び・悲しみなどの感情のことです。情動は5歳くらいまでに原型が形成されるとも言われ、3歳から習い事を始めることは子どもの成長にも有効です。
乳幼児期の教育は、幼児期以降の情緒安定に関与することが分かっています。[注1]ぜひ子どものさまざまな感情を引き出してくれるような、子どもに合った習い事を選んでみましょう。
[注1]文部科学省幼児教育課:幼児教育の無償化の論点(参照 2021-10-31)
習い事を3歳から始めることには、運動能力や知識を就学前に身に付けられるというメリットもあります。
とくに子どもの興味が強いものを習い事として選べば、より身につくスピードも早く、効果的に運動能力や知識が身に付くでしょう。少人数の習い事であれば、子どものタイプや個性にあった指導を受けることも可能です。
幼稚園の入園前や就学前に集団生活に慣れられることも、3歳から習い事を始めるメリットです。
平成21年に文部科学省が提示した「幼児教育の無償化の論点」では、社会的・知的能力の発達は8歳がピークと記されています。[注2]高次機能の発達は8歳がピークのため、3歳からの習い事で脳を刺激すると、子どもの社会的・知的発育に効果的と考えられています。
[注2]文部科学省幼児教育課:幼児教育の無償化の論点(参照 2021-10-31)
3歳から習い事を始めると、子ども本人の自信につながることもメリットの1つです。
多くの習い事では、子ども本人が達成感や上達を感じることができます。就学前に得意なことが増えれば、自信を持って集団生活に入っていけるでしょう。習い事で事前に学習しておけば、他の生徒との差も付けられます。
ここでは、3歳の子どもに人気の習い事5つと、費用の目安を紹介します。
学研教育総合研究所の幼児白書「幼児の日常生活・学習に関する調査」によると、調査された3歳児の7.0%がスイミングを習っています。[注3]
スイミングはスポーツの中で3歳からでも始めやすく、親子で参加できる点が魅力です。歩くのが上手でない年齢でも、水の中なら動きやすいため、楽しんで習い事に通えるでしょう。
スイミングに通う費用は、入会費や月額費用、スイミング用品です。入会費は0円~数千円程度、月額費用は5,000円~8,000円程度が相場です。ただし、通う回数が増えると月額費用は相場より多くなることもあるため、事前に確認しておきましょう。
[注3]学研教育総合研究所:幼児白書Web版(参照 2021-10-31)
スイミングと並んで、英会話も人気の高い習い事です。新しい言葉を覚え始める3歳から英会話をスタートすると、年齢が上がってから学ぶよりも習得スピードが早いと考えられています。
幼児向け英会話の費用は、レッスン形式や講師の出身地によって異なります。少人数になるほど費用は高く、少人数レッスンやマンツーマンレッスンは月額15,000円以上です。グループレッスンは比較的安く、月額10,000円程度が相場と言われています。また、講師がネイティブの場合はレッスン費用が高くなります。
英会話は月額費用以外に入会費や教材費が必要です。教室を選ぶ際に確認しましょう。
スポーツの中でスイミングに次いで人気なのが、体操教室です。身体の柔軟性や、基本的な運動能力を高められます。幼稚園や小学校の体育の授業にも役立つことが、人気の理由です。
体操教室の月額費用は、4,000円~6,000円が相場です。月額費用の他に、体操着や靴などの用品代がかかります。
ピアノや歌などの音楽教室も、3歳児の習い事として人気です。
音によって感性が刺激されるだけでなく、楽器は指先の感覚を鍛えることにも役立ちます。発表会で人前に立つ練習ができるのも、音楽を習うメリットです。
音楽教室の月額費用は、習う楽器やレベルによって異なります。個人のピアノ教室の場合は、月額5,000円程度が相場です。大手音楽教室では、月額10,000円程度かかることもあります。
幼児教室に進学準備や受験対策といったイメージを持つパパ・ママもいるかもしれません。ですが、実は幼児教室は子どもの発育や知的好奇心を伸ばすようなカリキュラムも多く、集団生活に慣れるためにもぴったりの習い事です。扱う教材やテーマは教室によっても異なりますが、継続して通うことで幅広いことへの興味を持つきっかけになるでしょう。
費用は、月額8,000円〜30,000円と幅広いです。別途入会金や教材費が必要となる場合も多いので、事前に確認しておきましょう。
言葉が増えてくる時期とはいえ、3歳の子どもはまだまだ幼いものです。主張や理由をうまく話せないケースもあるため、親が子どもの様子を見ながら調整してあげる必要があります。
ここでは、3歳の子どもの習い事を選ぶときのポイントを3つ紹介します。
親の理想とする習い事があるかもしれませんが、子どもが興味を持たなければ長く続きません。「好きこそ物の上手なれ」というように、いやいや通うのではなく、やってみたいと思ったものをやらせてあげましょう。
気になる習い事の体験教室に参加し、楽しんで取り組めそうか、先生との相性はどうかなど、子どもの様子を見て興味があるかを判断すると良いでしょう。
習い事はお昼寝やごはんの時間帯を避けることをおすすめします。
3歳といっても、まだまだお昼寝が必要な年齢です。お昼寝の時間に被ってしまうと、ぐずって習い事を嫌がることもあります。また、ごはん前の時間帯の習い事も、お腹が空いていて機嫌が悪くなったり、集中できなかったりする原因です。子どもが活発な時間帯の習い事を選ぶと良いでしょう。
子どもが楽しんで習えることも重要ですが、親に負担がかからないような習い事を選ぶのもポイントです。送り迎えや習い事の費用が負担にならないよう、家庭できちんと話し合いましょう。
子どもがぐずって習い事を嫌がることは、珍しいことではありません。1回2回であれば、休ませて様子をみても良いかもしれませんが、続くようなら対応を考える必要があるでしょう。
子どもが習い事を嫌がる主な理由は、次のとおりです。
●習い事に興味がない
●親の期待に応えられず不安を感じる
●人見知り
●お昼寝の時間と被っている
習い事に興味を感じられない場合、子どもは習い事に行くのを嫌がることがあります。やりたくないことをやらされる場所、と感じてしまうためです。
また、人見知りや環境に慣れておらず、緊張から習い事を嫌がる子もいるでしょう。慣れれば楽しめる可能性も十分にあるため、すぐにやめるのではなく、少しずつ慣れるように促してあげるのも一つの手です。
習い事を始めた当初は楽しくても、うまくできなかったり周りの子のほうが上手だったりすると、子どもが行きたくないと言い出すことがあります。また、内気な性格で周りの子とうまく話せない、環境に慣れないといった悩みから、習い事を避けがちな子どももいるでしょう。
時間がたてば問題なく通えるケースも少なくありませんが、不安を取り除いて楽しく通えることもあるため、習い事を嫌がった際には次の対処法を試してみるのも良いでしょう。
●親子で参加できる習い事を選ぶ
●別の習い事に変える
●習い事へ行けたことを褒める
人見知りや環境の変化に不安を感じているようなら、親子で参加できる習い事に変えることも検討しましょう。親と一緒なら不安が緩和されて、習い事に集中できる子もいます。
また、現在通っている習い事に興味がないようなら、別の習い事に変えると嫌がらずに通えるかもしれません。体験教室に行ってみて、子どもの様子や気持ちを確かめてから決めると良いでしょう。
習い事を嫌がる背景には、ママと離れるのが嫌という気持ちや、嫌がることで構ってほしいという感情があるかもしれません。行けたときは、しっかりと褒めてあげることもポイントです。
3歳から習い事を始めると脳の発達が促され、知性や社会性が身に付くメリットがあります。小さいうちからさまざまな経験をさせることで、子どもの可能性を広げたいと考えるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
ただし、子どもが興味を持った習い事を選ぶのがポイントです。子どもに合った習い事を選び、楽しんで学べる環境を作ってあげましょう。子どもが習い事を嫌がる場合は嫌がる理由を探り、対処するのが重要です。無理に通わせるのではなく、子どもから進んで習い事に行けるように工夫してあげましょう。
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カテゴリ>幼児の習い事