慣らし保育中に0歳児が夜泣きする理由
慣らし保育が始まってしばらくすると、夜泣きが急にひどくなったと感じることはありませんか?実はそれにはきちんと理由があります。
赤ちゃんにとって保育園はこれまでとはまったく違う環境です。人との関わり方、1日の過ごし方、寝るタイミングまですべてが新しくなる中で小さな体と心はたくさんの刺激を受けているのです。
ここでは、慣らし保育と夜泣きの関係を理解するために知っておきたい4つの主な理由について解説します。
慣れない集団生活が赤ちゃんにストレスを与える
これまでママやパパとゆったり過ごしていた赤ちゃんにとって、保育園の集団生活は初めての連続です。
たくさんの子どもたちや先生に囲まれて過ごす毎日は、新しい刺激が多くて楽しい反面、慣れていくまで負担に感じることもあります。
まだ言葉で気持ちを伝えることができない分、夜泣きという形でストレスを発散していることもあるのです。
保育園の生活リズムが家庭と異なる
保育園では決まったスケジュールに沿って、食事やお昼寝の時間が組まれています。
保育園と家庭でのスケジュールが大きく異なると、赤ちゃんの体が混乱しやすく、夜中に何度も目を覚まして泣いてしまう原因になるのです。
とくに0歳の時期はまだ生活リズムが整いきっていないため、ちょっとした違いでも夜の眠りに影響しやすいのです。
慣れるまでは、夜中に目を覚まして泣いてしまうことも少なくありません。
日中の刺激が強く脳が覚醒しやすい
保育園ではお友だちや先生との関わり、音や光、活動量など、家庭では味わえないほどの刺激にあふれています。
これは成長にとって良い影響もありますが、刺激が強すぎると脳が覚醒状態になり、夜間にスムーズに眠れなくなることがあります。
特に慣れない時期は、興奮した状態が続いたり、脳が休まらず浅い眠りになってしまうことが多く、夜泣きにつながることがあります。
お昼寝のタイミングや時間が夜泣きに影響する
お昼寝のとり方も夜泣きに関係してくるポイントです。
保育園でのお昼寝が長すぎたり、午後遅い時間に眠ってしまったりすると、夜になっても眠りにくくなることもあります。
逆に、うまくお昼寝できずに疲れすぎてしまった場合も夜にぐずりやすくなるのが赤ちゃんの特徴です。
日中の睡眠バランスは、夜の穏やかな眠りのためにもとても大切なのです。
大人も、疲れているのに日中の刺激が強かった日は興奮状態でなかなか眠れない・・・なんてことありますよね。

夜泣きの原因は慣らし保育だけとは限らない

夜泣きが続くと「保育園の影響かな」と思ってしまいがちですが、実は原因はそれだけとは限りません。
赤ちゃんの体や心は日々成長していて、ちょっとした変化にも敏感に反応します。
発達の過程、食事、体調、さらには親の生活スタイルの変化など、夜泣きの背景にはさまざまな要因が重なっていることがあります。
ここでは、慣らし保育以外で考えられる夜泣きの理由について見ていきましょう。
発達段階による睡眠の乱れの可能性もある
赤ちゃんは日々成長していますが、その中で「成長スパート」や「発達の節目」と呼ばれる時期があります。
この時期には、脳が一気に発達したり、新しいスキルを身につけようとしたりするため夜中に何度も目覚めたり眠りが浅くなることがあります。
たとえば、寝返りやハイハイを始めたタイミングで夜泣きが増えることもあります。その場合、あわてずに見守るようにし、安心できる環境を整えることが大切です。
実は離乳食の与えすぎかも
離乳食が進んでくると、「もっと食べてほしい」と思うのが親心ですが、0歳児の消化器官はまだ発達の途中です。
必要以上に食べてしまうと、うまく消化できずにお腹が張ってしまったり、苦しさから夜に泣いてしまうことがあります。
また、離乳食の量が増えていくのは卒乳への自然なステップですが、ミルクや母乳の量が急に減りすぎると夜中にお腹が空いて目を覚ましてしまうこともあります。
赤ちゃんの機嫌や便の様子、寝つきの変化などを見ながら、その子に合った量とタイミングを調整してみてください。
『よく食べる=良いこと』とは限らないことを意識し、赤ちゃんの体の声に耳を傾けることが夜泣き対策にもつながります。
体調不良や環境要因が関係している場合も
微熱や鼻づまり、お腹の張りなど、大人から見れば軽い不調でも赤ちゃんにとっては大きなストレスになることがあります。
また寝室の温度や湿度、布団の感触などの環境の変化も敏感な赤ちゃんには影響大です。
特に季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。いつもと違う泣き方や様子が見られたら、まずは体調チェックをしてみるのもよいかもしれません。
親の疲れや生活リズムの変化が影響することもある
実はママやパパの変化も赤ちゃんに伝わっていることがあります。
共働きで慣らし保育が始まると家族全体の生活スタイルが変わりますよね。朝の準備がバタバタになったり、帰宅後の時間が慌ただしくなったりすると、赤ちゃんもそれを敏感に感じ取ってしまいます。
大人の疲れや焦りが赤ちゃんの不安を強めてしまうこともあるため、できる範囲でゆったりとした時間を一緒に過ごすことが夜泣きの軽減につながるかもしれません。
夜泣きの原因は赤ちゃんによってそれぞれ違いがありそうだね。

夜泣きを軽減するためにママ・パパができる対策

夜泣きの原因はひとつではなく、環境や発達、生活リズムなどさまざまな要素が絡み合っています。
それでもママやパパのちょっとした工夫や関わり方で、赤ちゃんも安心して朝までぐっすり眠ることができるようになるかもしれません。
ここでは、夜泣きを軽減するためにすぐに実践できる5つの対策をご紹介します。どれも特別な道具や時間がなくても取り入れられる内容なので、ぜひ試してみてください。
明かりと音を控えてリラックスさせる
夜寝る前の環境づくりは赤ちゃんの眠りにとってとても大切です。
部屋の照明を少し暗くし、テレビやスマホの音を控えめにするだけでも、赤ちゃんの気持ちはぐんと落ち着きやすくなります。
特にスマホやテレビなどのブルーライトは、赤ちゃんの脳を覚醒させる原因になるので、できるだけ寝る前の使用は避けましょう。
おすすめはやさしい音楽や絵本の読み聞かせです。ママやパパの声は、赤ちゃんにとって一番安心できる音です。静かで穏やかな時間を毎晩の“寝る前ルーティン”にすると、赤ちゃんも自然と「そろそろ寝る時間なんだ」と感じられるようになります。
忙しい日々のなかでも、ほんの数分でもいいので赤ちゃんと一緒にリラックスできる時間を意識してみてください。それがぐっすり眠れる夜につながっていきます。
寝る前にスキンシップで安心感を与える
1日の終わりにママやパパとゆっくり触れ合う時間をとることは赤ちゃんの心をとても安定させます。抱っこや背中をトントンするだけでも十分です。
お風呂上がりの保湿タイムを利用してやさしく体に触れながら声をかけてあげると、親子の絆も深まり、安心して眠りにつきやすくなります。
夜泣き中は静かに寄り添いながら見守る
赤ちゃんが夜泣きをする原因には、お腹が空いている、日中の刺激が強すぎて脳が覚醒状態、環境が変わったなど、さまざまな要素が絡み合っています。
ただ、その中には「実は寝ぼけて泣いているだけ」というケースも少なくありません。
夜泣きが始まると、つい慌てて抱き上げたくなりますが、そうした場合は、まずは様子を見守ることが大切です。そっと背中をなでたり、やさしく声をかけたりするだけで、赤ちゃんが再び落ち着いて眠りにつくこともあります。
無理に起こそうとせず、赤ちゃんが再び自然に眠れるようにサポートすることがポイントです。ママやパパが落ち着いて寄り添ってくれることが赤ちゃんの安心感につながります。
生活リズムを整える
保育園のリズムと家庭のリズムに差があると赤ちゃんの体内時計が乱れてしまうことがあります。
そこで大切なのが、家庭でもできるだけ同じ時間に寝て、同じ時間に起きるよう意識することです。
朝はカーテンを開けて自然光を浴びせる、食事やお昼寝の時間を揃えるなど、毎日の中にちょっとした「決まった流れ」をつくると赤ちゃんも安心して過ごしやすくなります。
子どもと一緒に楽しく親学(おやがく)を身につける
育児の不安を減らすには「知ること」がとても大きな力になります。赤ちゃんの発達や心の動きについて学ぶことで「これでいいのかな?」という迷いが少しずつ減っていきます。
ベビーパークは育児がもっと楽しくなる親子教室をテーマに、レッスンでは育児のお悩みを解決していただける育児相談の時間もございます。
0〜3歳の時期は、脳の80%が完成し、人格や感情の基礎が形成される重要な期間といわれています。この時期に、親子の愛着(アタッチメント)をしっかり築くことが子どもの将来の心の安定や社会性に大きく影響します。
ベビーパークでは、親御さんが育児に自信を持てるよう専門的な知識や具体的な関わり方をお伝えしています。
親子で一緒に学ぶことで、赤ちゃんの笑顔が増え、ママやパパ自身の気持ちにも余裕が生まれます。育児の不安を減らし、毎日をもっと楽しく過ごすために、まずは「知ること」から始めてみませんか?
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まとめ
慣らし保育中の夜泣きは、赤ちゃんにとって新しい環境に適応しようとする大切なサインでもあります。
保育園での生活リズムの変化や日中の刺激、発達段階による影響などさまざまな要因が重なって夜泣きが起こることがあります。親としてできることは、赤ちゃんの変化に気づき、無理なく心と体を整えるサポートをすることです。
ときには「自分のせいかも」と不安になることもあるかもしれませんが、夜泣きは一時的なものであり、成長の一部でもあります。
この記事で紹介した対策を少しずつ取り入れてみてください。親子の心が少し軽くなったり、笑顔が増えたりするきっかけになるかもしれません。
悩んだときには、ベビーパークのような育児サポートの場に相談してみるのもおすすめです。一人で抱え込まず、頼れる場所に手を伸ばしてみてください。
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