0〜3歳の幼児におすすめの習い事を紹介!子どもに習い事をさせるべき?習い事のメリットは?

No.08更新日付:2023年7月21日
周囲で子どもに習い事をさせているという話を聞くと、「我が子にも何かさせなきゃ…」と焦りの気持ちもでてくるでしょう。成長著しい幼児のうちから習い事を始めると、体力や知能の向上といったさまざまな効果が期待できます。本記事では、幼児に習い事をさせるメリットや、おすすめの習い事を詳しく解説します。
子どもの将来のために何か習い事をさせたいと考えてはいるものの、いつから始めて良いものかとお悩みの親御さんも多いでしょう。他のご家庭では、いつから子どもに習い事をさせているのでしょうか?
少し前の調査にはなりますが、厚生労働省が2006~2007年にかけて行った5歳6カ月の子どもを対象にした「第6回21世紀出生児縦断調査」では、習い事をしている子どもの割合は56.6%でした。(※)
この結果を見ると、就学前から多くのご家庭で、子どもに習い事をさせていることが分かります。心身の発達が著しい幼児期から習い始めることで、子どもの体と心の成長を促す効果が期待できます。
※出典:第6回21世紀出生児縦断調査(2021年9月29日利用)
幼少期から始める習い事が、子どもの成長にどのようなメリットをもたらすのか?大きく分けると以下の5つです。
次に詳しく見ていきましょう。
幼少期の子どもの身体や心は、外部からの刺激を吸収して成長していきます。幼児の脳は、3歳にはすでにほぼできあがると言われており、この時期に習い事を通じて良い刺激をたくさん与えてあげることで、知的能力や運動能力の発達を促す効果が期待できるのです。
0歳からでも始められる幼児向けの習い事には、さまざまなものがあります。特に伸ばしたい子どもの能力に合わせて、習い事を選んであげると良いでしょう。
※出典:世界子供白書2001 〜幼い子どものケア〜 The
State of the World’s Children 2001 - EARLY CHILDHOOD
幼少期は好奇心が最も旺盛な時期であるため、子どもはさまざまなことに興味や関心をもっています。この時期の子どもにとって大切なことは、新しい経験ができる場をどんどん増やしてあげることです。
家庭や学校で経験できることは限られているため、習い事をさせることで新たに経験できる場が増えます。子どもは色々な経験を通じて多くのことを学ぶことにより、視野を広げていくことができるでしょう。
子どもにとって、学校や家庭以外の交流の場が増えることは、社会性を磨くうえでも良いことです。特に習い事の教室には、共通の興味をもった子ども達が集まっているので、子ども同士で会話を楽しみながら、コミュニケーション能力を養っていくことができます。
また、チームワークを必要とされるようなものでは、力を合わせて目標を達成する喜びや、他者を思いやる気持ちなども育むことができます。
習い事は、楽器の演奏や英会話の能力といった特定のスキルを身につけるだけではなく、あらゆる場面で応用のきく能力を身につけることができます。
例えば、目標に向かって努力し続けられるモチベーション力であったり、集団の輪の中に入ってチームプレーを大切にできる協調性であったりと、社会に出てから自立して活躍するために必要な能力を磨くこともできるのです。
初めは上手くできなくても、練習を積み重ねてできるようになることで、「やればできるんだ」という自信につながっていきます。自信がついた子は、物事に対して前向きに取り組むことができるようになり、モチベーションも維持できるようになるでしょう。また自信がつくと、他の子との交流も積極的に行おうとします。
幼少期から始める習い事の多くは、子どもが楽しく学ぶことを目的としているため、達成しやすい目標が設定されています。幼少期から習い事を始めることで、子どもに自信をつけさせることも期待できます。
幼少期から始めるのに最適な習い事にはどういったものがあるでしょうか?次に、0歳と3歳それぞれから始めるのにおすすめの習い事を紹介します。
まずは、0歳から始められる習い事を紹介します。
それぞれについて詳しく解説します。
子どもの知的能力を伸ばしたいと考えているなら、幼児教室に通うのがおすすめでしょう。幼児教室は、子どもが楽しみながら無理なく知的能力を伸ばすための活動を取り組めるカリキュラムが組まれていますので、効率的に子どもの能力を伸ばすことができます。
また子どもだけでなく、同じ年頃の子どもを持つ親同士の交流を持つこともできますので、子育てに関する相談や情報交換といったこともできるでしょう。
2020年から小学校での英語教育が必修となり、幼児期からの英語教育に注目が集まっています。幼少期の子どもは、脳が発達段階にあるため飲み込みが早く、英会話を覚えるにはまさにベストなタイミングです。
特に0歳の子どもは、聴覚を敏感に働かせ、周囲の大人の会話を聞いて言葉を覚えようとしています。赤ちゃんの聴覚が敏感な時期に始めることで、早い段階で英会話を身につけることが期待できます。
リトミックは、他の子ども達と一緒に音楽に合わせて歌ったり、体を動かしたり、演奏したりすることで、子どもの知的・身体的・精神的能力の育成を目的とした教育法です。スイスの音楽教育家である、エミール・ジャック=ダルクローズによって考案されました。
音楽を使って楽しく子どもの能力を伸ばすリトミックは、0歳からでも取り入れやすい習い事の一つです。
怪我の心配が少なく、無理をさせずに体力をつけさせたいなら水泳がおすすめです。水泳は、浮力によって小さな負荷で大きな運動量を得ることができます。
体の一部分に負荷がかかるようなスポーツと違い、水泳は全身を使った運動になりますので、怪我が少ないのも特徴です。また水圧によって肺に負荷がかかることで、心肺機能を高める効果もあり、子どもに多い小児喘息の予防にも効果が期待できるといわれています。
幼稚園に入る頃の年齢である、3歳頃より始められる習い事としては次のようなものがあります。
それぞれについて詳しく解説します。
ピアノを習うことは、音の表現力を豊かにするだけではなく、脳を活性化させる効果もあります。ピアノの演奏は、楽譜をみながらメロディを瞬時に覚え、右手と左手を上手くコントロールしながら、鍵盤を正確にたたくといった、複数の作業を同時にこなさなければなりません。
これは記憶力や空間認知能力、思考力といった脳の機能を活性化させ、くり返し行うことで脳機能の発達を促すことにつながります。幼児期からピアノを始めることで、脳が活性化され、その後の学習能力の向上も期待ができます。
3歳にもなると、筋力も大分ついてきて活発に動き回るようになります。体力を持て余しているお子さんには、全身を使った運動ができる体操がおすすめでしょう。体操は基礎体力や柔軟性を高めるだけではなく、運動に必要な調整力も鍛えることができます。
調整力とは、体全体を巧みに使って、運動中の体をバランスよくコントロールする能力のことです。この調整力を身につけることによって、あらゆるスポーツへの可能性を広げることにもつながります。またできなかった種目が練習を通じてできるようになれば、達成感や集中力を上げることにもつながっていきます。
男の子に人気の高いスポーツであるサッカー。最近では「なでしこジャパン」の活躍により、女の子にも人気があります。サッカーは、筋力や敏捷性、持久力といった基礎体力を上げるだけではなく、チームプレーを通じて、協調性やコミュニケーションスキルといった能力も養うことができます。
またルールを守り、対戦相手を敬うことで、フェアプレイ精神を身につけることもできるでしょう。幼少期から社会性を培うことで、幼稚園や小学校といったその後の集団生活も楽しく送ることができるようになります。
音楽系の習い事の定番といえばピアノやヴァイオリンでしたが、最近は和太鼓も子どもの習い事として人気があります。人気の理由は、叩くだけで簡単に音を鳴らせることから、子どもでも取り組みやすいという点にあるようです。
和太鼓も剣道や茶道と同じように、礼節を重んじている習い事です。多くの教室では、始まりと終わりの挨拶から教えており、幼少期からきちんとした礼儀作法を身に着けることができます。また、みんなと一緒に演奏していくことで協調性が身につけることもできます。
幼少期より習い事をさせることは、子どもにとってメリットが多いですが、注意しなくてはならいこともいくつかあります。
習い事をさせていて、成長がなかなか目に見えてこないと、焦る気持ちから子どもにもっと練習をさせたいと思うこともあるでしょう。しかし、無理強いをすることは、子どもの楽しく学ぶ機会を奪ってしまい、やる気を低下させる原因になります。
子どもの頑張っている姿勢を温かく見守り、上手くできた時はしっかりと褒めてあげて、子どもがモチベーションを維持できるよう、親はサポートする側に回ることが大切です。
子どもの成長を望むあまり、親が一方的にあれもこれもと習い事をさせるのは、子どもにとってはかえって負担となってしまいます。まずは、子どもの「やってみたい」という気持ちを尊重することが大切です。子どもが興味を示しているものであれば、楽しみながら学ぶことができるでしょう。
しかし、この時期の子どもの興味は変わりやすいため、子どものやる気を見極めることも大切です。まずは体験レッスンなどに参加して、子どもの本気度を確かめるのがいいかもしれません。
習い事は月謝の他にも色々と費用がかかります。例えば、習い事に必要な道具を揃えるための費用や発表会への参加費、通うための交通費などがあります。
習い事を始める前に、月謝以外でかかる費用のことも調べておき、家計の負担にならない範囲でやるのが重要です。また教室への送り迎えや、レッスン中の付き添いなど時間的な拘束を受けることも忘れてはいけません。これによって親側が多忙を極め、ストレスにならないよう注意も必要でしょう。
幼児の習い事に関する相談でよくある質問をまとめました。
今、幼少期から習い事をさせるご家庭が多くなってきています。子どものうちから習い事をさせることは、心身の発達に良い影響をもたらし、子どもの視野を広げるなどさまざまなメリットがあります。0歳から始めることができる習い事も増えてきているため、子どもが興味のありそうなものを見つけることができるでしょう。
ただし親が熱心になるあまり、子どもに無理強いをするのは良くありません。家計に無理なく、子ども主体で楽しんで続けられることが習い事選びで大切なことです。
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カテゴリ>幼児の習い事