IQ(知能指数)に対して、「こころの知能指数」と呼ばれるEQ(Emotionally Intelligence Quotient)は1980年代後半になって研究が盛んになってきた分野であり、まだまだその定義や測定法は模索状態にあります。
現在の時点でEQ研究者が提唱しているのは【EQの高い人物は「明るい」「嬉しい」「楽しい」「意欲」「安らぎ」「やる気」といった積極的な感情が湧きおこるように自分をコントロールできる】というものです。これらの前向きな感情は前向きな思考につながり、行動を生み、成果に結びつけることができるのです。
皆さまの周囲にもテキパキと何でも見事にこなし、心も立派な人だと尊敬されて一目置かれている人物がいることでしょう。そのような人は仕事や社会貢献に対する高いモチベーションや、相手の気持ちを理解し思いやりある行動が自然に取れる能力を備えています。
これは幼い子ども達の中でもその差はすでに生じ始めているものです。
どれだけ高いIQを有していても、どれだけ優れた身体能力(PQ)を誇っていても、それらをいかす前向きで徳の高い心が育っていなければ宝の持ち腐れです。いっぽうでEQが高ければ、より高いIQ、PQを身につけることも難しくなくなります。
愛するわが子にいかにして高いEQを育んであげるか?、親がその方法を知ることはとても価値があります。そして、それは3歳までの育児にかかっているといって過言ではないのです。