子どもの表現力を伸ばすには?自己表現を妨げるNG行動とは?

No.37更新日付:2024年2月13日

子どもの表現力を伸ばすためには、まずは子どもの話を積極的に聞くことが大切です。子どもの気持ちを尊重し、親の理想や期待を押し付けることはやめましょう。

できるだけ多くの人と関わったり、五感を刺激する体験を重ねたりすることで、多彩な感情表現を身につけていきます。表現力が豊かになれば、自分の意見や気持ちを相手に正しく伝えられることができます。また、他人とコミュニケーションを取りやすくなるため、将来社会生活を円滑に送れるようになるでしょう。

今回は、子どもの表現力を伸ばす方法や親が気をつけたいNG行動などを解説します。

子どもの自己表現の重要性

自己表現とは、自分が考えていることや伝えたいこと、感情を表すことです。言葉や文章だけなく、身振り手振り、顔の表情でも伝えることができます。

人は楽しいとき、自然と笑顔になったり声を上げたりします。悲しいときが涙を流し、悩み事があるときは表情が暗くなることも。また、表には出にくい内に秘めた思いを伝えるために、言葉や文章を使って表現する場合もあるでしょう。

ただ、口数が極端に少ない、表情が乏しい、感情を表に出さないなど、感情を上手く表現できない人、苦手な人もいます。自己表現力が乏しいと、相手との意思疎通ができない、集団に馴染めないなど、社会生活を送ることが困難になる恐れがあります。そのため、感受性が豊かで、見たもの触れたものをどんどん吸収していく子どものうちから自己表現力を育むことは、大変重要なことといえるでしょう。

自己表現力は、他人と円滑にコミュニケーションが取れる協調性や社会性を身につけるだけでなく、将来高い理解力や判断力、思考力を養うための基礎作りにもなるのです。

表現力が豊かなことによるメリット

子どもの表現力が豊かになることで得られる主なメリットには、次の3つがあります。

自分の考えや想いを相手に伝えられる

表現力が身につけば、自分の考えや気持ちを相手に正確に伝えることができるようになります。言葉や表情、文章を使って自分の今の想いを表現できれば、相手に自分のことをより理解してもらえるようになるでしょう。

相手に理解してもらえてれば、自分も相手を理解したいという気持ちが膨らみ、深い関係性を築くきっかけにもなります。

相手に伝えたいという気持ちが強くなる

言葉や身振り手振りで上手く自己表現ができるようになると、「今自分はこんな気持ちだ」「自分の考えはこうだ」と、相手に自分の意見や考えを伝えたいという気持ちが強くなります。

たとえば、話すだけではうまく説明できないものがあれば、イラストを描いて説明しようとしたり、文章にまとめて伝えようとしてみたりして、相手により理解してもらえるよう、最適な表現方法を工夫し始めます。

誤解を与えないようにコミュニケーションが取れる

表現力が高い人は、表情や言葉のボキャブラリーが豊富な人が多く、感受性も豊かです。表情や声色、言葉使いで細かいニュアンスを上手に伝えたり、相手の気持ちを考えた言い回しができたりするため、誤解を与えないようにコミュニケーションが取れるでしょう。

子どもの表現力を伸ばすには?

子供の表現力を伸ばすために押さえておきたい、親がするべき5つのアクションは次の5つです。それぞれ詳しく見てきましょう。

子どもの話を積極的に聞く

子供の表現力を伸ばすには、子どもと最も近い位置にいる大人である親が、子どもとのコミュニケーションを深めていくことが重要です。子どもの話を積極的に聞き、今の気持ちや考えを理解してあげましょう。子ども時代に話をじっくり聞いてもらった機会が多い子どもは、他人の話を聞ける子どもになります。

また、子どもの話を聞くばかりでなく、親自身も積極的に子どもに話しかけて感情を共有することがポイントです。子どもが返答につまる場合や、上手く気持ちを表現できずに考え込んでいるときは、決して急かさないようにしましょう。考える時間を十分に与えることで、自分で判断する力や考える力が向上し、自然と子どもの自己表現力が養われていきます。

色々な人と関わる機会を作る

親だけでなく、親戚や友達など、できるだけさまざまな人と関わる機会を作ることも大切です。同じものを見聞きしても、人はそれぞれ異なった考え方や感じ方をするものです。子どものうちから多くの人とコミュニケーションを交わすことで、多彩な言葉選びや表現方法を取得していきます。

保育園や幼稚園だけじゃなく、休みの日には公園に行って友達と遊んだり、地域のイベントでさまざまな年代の人と触れ合ったりなど、積極的に人との関わりを作っていきましょう。

絵本の読み聞かせ

上手く自己表現をするには、ある程度言葉のボキャブラリー、すなわち「語彙力」が必要です。語彙力は親や周囲の人間との日常会話を通して身につけていくほか、絵本の読み聞かせも効果的です。

読み聞かせる絵本は、人や動物、自然、食べ物などを題材にした絵本がおすすめです。ときには登場するキャラクターの気持ちに共感し、今まで聞いたことがなかった気持ちを表現する言葉に出会えるでしょう。絵本を読み聞かせることで子どもは多彩な感情表現に触れ、自己表現の幅を広げていきます。

歌やお絵かきなど自己表現の方法を教える

自己を表現する方法は言葉や文章だけではありません、言葉や文字だけでは伝えづらいときに絵を描いて補足したり、自分の気持ちを歌に乗せて相手に伝えたりなど、さまざまなものがあります。

そのなかで自分の得意な表現方法を見つけたり、シチュエーションによって表現方法を使い分けたりすることを学びます。表現方法の幅が広がれば、より自分の感情や考えを相手に伝えやすくなるでしょう。

五感を刺激する体験をさせる

豊かな表情や言語表現など、子どもの表現力を高めるためには、ものづくりやスポーツ、楽器の演奏、大人数で行うゲーム、料理など、五感を刺激するさまざまな体験をさせることが大切です。

おいもほりの際に触れる土の冷たさや感触、自分で野菜を切ったり焼いたりして作った料理の味など、実際に体験しなければわからないことはたくさんあります。こういった経験を積み重ねることで、新たな感情や表現方法を見つけていくのです。

自己表現を妨げるNG行動は?

子どもの自己表現を養うためには、次のような行動は控えた方がよいでしょう。

親の理想を押し付ける

親は子どもに幸せになって欲しい、または期待をかけてしまうあまり、「こうあってほしい」という理想を押し付けてしまうことがあります。そして、子どもが理想から外れたとき、「どうしてできないの」と叱ったり、イライラしたりする人もいるでしょう。

親が子どもの理想の姿や幸せを思い描くのは、決して悪いことではありません。しかし、「こうあるべき」と思い込み、その型に子どもをはめ込もとすると、子どもはありのままの自分を表現することができなくなり、親の顔色ばかり伺うようになってしまいます。自己表現力が乏しい子どもは、判断力や思考力、理解力が低く、自分の考えで動くことができない人間になってしまう恐れがあるので注意しましょう。

子どもの感情を抑えつける

子どもには大人のような言葉のボキャブラリーがなく、感情表現が未熟なため、泣いたり怒ったり、笑ったりなど、顔の表情や行動で表すことがほとんどです。特にまだ年齢が小さいうちは、電車や人混みの中で大声で笑ったり泣き出したりなど、周囲の状況や環境を考慮せず、自分の感情を素直に表現します。

このようなとき、親は思わず「うるさい!」「泣かないの!」と叱りつけてしまいがちです。しかし、子どもの感情表現を抑えつけてばかりいると表現力が養われず、感情表現が乏しい子どもに育ってしまう可能性があります。

頭ごなしに叱りつけず、まずは「面白いね」「痛かったね」など、子どもの感情に共感してあげることが大切です。

大人がなんでも先回りしない

「今日は赤い服を着ようね」「アイスクリームはコーンじゃなくカップにしなさい」など、大人がなんでも先回りしてやってしまう、決めてしまうのも、子どもの自己表現を妨げる行動の1つです。

子どもが決められることは自分で決めさせること、自分で考える時間を与えてあげることが大切です。親が子どもの気持ちを尊重することで、子どもは自分で考える、表現する力を養っていくのです。

子どもの気持ちや考えを尊重しながら表現力を鍛えよう

子どもの自己表現力を育むためには、まずは子どもの気持ちや考えを尊重することが大切です。親の理想を押し付けることや、先回りしてなんでもやってあげてしまうことはやめましょう。また、頭ごなしに叱りつけたりして、子どもの感情を抑えつけてしまうと、豊かな表現力を育むことができません。

子どもの表現力を育むには、子どもの話を積極的に聞いて親子のコミュニケーションを深めたり、さまざまな人と関わる機会を作ったりすることが効果的です。また、絵本の読み聞かせや五感を刺激する体験させるのも良いでしょう。

豊かな自己表現力は判断力や思考力、理解力につながります。子どもが成長しても大切な能力なので、長期的に考えて育みましょう。

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