子どもの身長を健康的に伸ばすために

No.105更新日付:2024年2月14日

近年、日本の平均身長の伸びが止まっている、というニュースをよく目にすることがありますが、子どもの身長を高くしてあげたい、子どもの身長が低くないか心配…、と子どもの身長について何らかの心配や思いのあるお母さまは多いと思います。

子どもの身長は遺伝ももちろん大きく関わりますが、生活習慣や環境による影響も大きく、親が適切な生活習慣を子どもに教えてあげられることで、子どもは健康的に成長し身長も伸びていきます。

こちらのコラムでは、子どもの身長を健康的に伸ばすために、幼少期から定着すべき必要な生活習慣を4つに大別し解説していきます。

この記事でわかること

  • 子どもの身長を伸ばす適切な時期
  • 身長を伸ばす生活習慣
  • 身長を伸ばす環境作り

子どもの身長を伸ばしてあげるために適切な時期について

まず今回お話する内容は、基本的に3・4歳から10歳ごろに重視すべき事柄だとお考えください。ただし、子どもの身長を伸ばすために必要なことは、家庭の生活習慣や生活環境作りに深く関わっていますから、今のうちから正しい知識を得て睡眠や食事の計画を立て、3歳頃から1年間くらいかけて望ましい生活リズムを完成させていけるように心がけることです。

3歳まではまだ子どもの発達は人間としての高いレベルまでは進化していないため、あまり厳しく睡眠や食事の習慣などの生活リズムをコントロールする必要はありません。しかし習慣は一日二日で切り替えられるものではないので、特に親の習慣を変えるべき事柄については、子どもが3歳になる前に少しずつ変えていき、いざ3歳になるまでに整えておくことが大切です。

子どもの身長を伸ばすための4つの生活習慣・環境作り

子どもの身長を健康的に伸ばすために重要な要素はおもに4つあります。ここからは一つずつ説明していきます。

睡眠

まず最も重要な「睡眠」について解説していきましょう。

「成長ホルモン」をしっかりと大量に分泌させる一番の方法は、「子どもが夜7時半から9時半の間に眠りにつくこと」です。寝付いてから大体4時間後に脳下垂体から成長ホルモンが最も分泌されます。ところがこの成長ホルモンは夜の11時頃から深夜1時くらいの間に最もよく分泌され、それ以外の時間帯ですと分泌が悪いのです。

もし子どもの就寝時間を4時間遅らせて11時過ぎにベッドに入ったとすると、朝4時ごろ、ピーク時の成長ホルモン分泌量は8時前に寝付いた時の4分の1以下程度しかないのです。ですから、就寝時間が遅くなると身長が伸びないので親子ともどもしっかり認識しておきましょう。

思春期の時期を遅らせる

次に重要なのが「思春期の時期を遅らせること」です。

身長の伸びは幼い頃の方が大きく、年々少しずつ減少していきますが、思春期を迎えると2年間くらいの間に急激に伸び、その後3年程度で伸びが止まります。

小中学生の頃は年間5cmくらい背が伸びますから、思春期の到来が遅ければ遅いほど最終身長は高くなります。逆にそれまでどれだけ身長が高い方だったとしても、早い時期に思春期を迎えてしまうと、伸びが早く止まり、結果的に最終身長は低めになってしまうといえます。

思春期の到来が早まる要因はいくつか上げられていますが、一番大きいものが「睡眠不足」です。睡眠不足になると思春期・つまり第二次性徴の訪れが早くなります。男の子ならば精通、女の子なら初潮がみられ、体毛や体型にも変化が現れます。また、栄養の偏りや運動不足も思春期を早めます。

不健康な状態が続くと、生物的な本能が「生命の危機だから早く大人にして子孫を残させなくちゃ!」と成長を加速させるのではないかといわれています。これを「発達加速現象」といいますが、両親がケンカばかりしている姿を見せることも、子どもの脳は自分の成長する環境が危機的状況にある、と判断するようで思春期が早まります。

また小学校中学年くらいになると、男女の性差に興味を持つのは自然なことです。あまりに過激過ぎるTVや雑誌には近づかせない事を心がけ、ごく自然な異性への興味には親は気にしないようにしましょう。思春期に恥ずかしがりすぎることなく、両親になんでも質問できる親子関係を小さい頃から意識して作りあげてくださいね。

生活リズムを整えたり、環境を整えることが思春期を遅らせることにつながるんだね♪

食事

3つめが「食事」です。

身長といえばカルシウムと思っている方がいますが、実は身長を伸ばすのにもっとも大事な栄養素はカルシウムではなくたんぱく質です。カルシウムは骨を作るものではなく、骨を強く丈夫にするために必要なもので、身長の伸びそのものにはあまり大きく関係はしません。

ですから、身長を伸ばすために、カルシウム入りのグミキャンディーやサプリメントなどを意識する必要はないでしょう。また、牛乳を無理矢理飲ませるのもよくありません。

人間の血液に含まれるカルシウム濃度は決まっているため、牛乳を飲み過ぎると一気にカルシウム濃度が上昇します。急激にカルシウム濃度が上がると体は数値を元に戻そうとしてカルシウムを腎臓からオシッコにして排出してしまい、体内のカルシウムはかえって減ってしまうのです。

平均身長の高さが世界一のオランダですが、オランダ国民にもっとも馴染み深い食事がニシンです。ニシンにはタンパク質が多く含まれており、オランダの方のニシン摂取量ときたら相当なものなのです。ぜひ、たんぱく質を多く含む魚類や大豆製品、卵などの食品の他、野菜をたっぷりと摂ってください。

適度な運動

最後に「適度な運動」で、こちらも睡眠と栄養に関係があります。眠ってまもなく、昼間の活動でよく使った部分を中心に、全身に対して新しい育ちに必要な栄養素が送られます。そのためエネルギー代謝が活発になり子どもは汗をかきます。

食事で肝心なのは、夜間の睡眠時、体が成長する時に新しい骨や筋肉、神経回路などを作るだけの必要な栄養素が足りているかどうか?なのです。

多くのお母さんは栄養不足や栄養失調を過剰に心配しますが、一年間に身長が10cmも伸びたとしても、一日に伸びる量は0.3ミリ以下です。

それくらいのたんぱく質は、日常の健康的な食事で十分に事足ります。多すぎる栄養はオシッコなどで排出されるか、体に貯えられて肥満の元になります。

現代の日本において、愛情深い親御さんに育てられていれば栄養不足を心配する必要はありません。むしろ運動不足になると、睡眠時に全身に対して新しく育てる機能がはたらきませんので、適度な運動をするように心がけていきましょう。

これらのお話から、子どもの身長を伸ばすためには、適切な睡眠・食事・運動こそが、子ども自身の自然な成長ホルモンの分泌をもっとも高めることだとお分かりいただけたのではないでしょうか。

身長を伸ばすために大切なことはよくわかったね♪実践方法を具体的に見てみよう!

4つの生活習慣を定着させるためにできること

では、子どもが3歳を過ぎた頃から、確実に適切な睡眠・食事・運動の習慣を定着させるために、今、親としておこなっておくべきことをご紹介いたします。

9時前後に必ず一度布団に入り、部屋の灯りを消す

添い寝をしてあげた方がいいですね。もし、1時間頑張っても子どもが寝ないようでしたら、その日はあきらめて大丈夫です。しかし、翌日も毎日必ず9時前後に一度布団に入る習慣作りをすることが、後でとても大きな効果をもたらします。

朝はなるべく早起きする

できれば夏は5時半くらい、冬は6時半くらいが望ましいです。子どもを起こす30分前に大人は起きましょう。そして部屋のカーテンを明けて、寝ている子どもに朝の光を30分以上浴びせましょう。

TVの番組を選ぶ

バラエティや、大人対象のドラマなどは子どもに見せない工夫をしましょう。思わぬ情報が思春期の到来を早めかねません。もちろん、家族でなるべくTV自体を見ないのが一番です。

魚好きに育てる

5~6歳ごろまでは骨はていねいに取り除き、親が箸で上手に骨を取り除く様子を見せることも重要な教育です。調理はシンプルな塩焼き、蒲焼き、塩コショウに小麦粉をつけただけのシンプルなムニエルやピカタ、またはごく少量のニンニクかショウガを入れた醤油につけ込んで小麦粉や片栗粉をつけただけの唐揚げなどがおすすめです。

毎日、思いっきり走り回らせる時間を作る

走らせてあげられる環境が少ない方は、ベビーパークの教室を走らせるための貴重な場所にしてくださいね。

具体的にすべきことが色々分かったね♪焦らず1つ1つ実践していきましょう!

まとめ:子どもの身長を伸ばすには適切な習慣作りが非常に大切

いかがでしたでしょうか?
早寝・早起き・食事・運動と、一つ一つの習慣は基本的なものばかりですが、習慣として継続することがとても大切なんですね。

これらの習慣は子どもの成長だけでなく、大人の健康作りのためにも重要です。ママ・パパがお手本を示してあげることで、子どもも習慣にすることがより進みます。忙しい現代ですが、できることから少しずつ習慣を変えていってあげてくださいね。

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