ひっかいたり、かみついたり…幼児期に攻撃的になってしまう子どもの特徴と対処法について

No.155更新日付:2024年2月27日

1~2歳の子どもを持つお母さんのなかには、わが子がお友達をひっかいたり、かみついたりと、攻撃的なふるまいをすることに困っている方も多いと思います。1~2歳の子どもは自我が芽生えていくいっぽうで、まだ自己表現の方法が拙く、思い通りに自分を表現できないイライラなどから攻撃的な行動に出る事があるようです。一般的には成長とともにそういった行動は減ってくるといわれています。

そうはいっても、お友達をひっかいたり、かみついたりはなかなかそのまま容認はしづらいものですよね。こちらのコラムでは、幼児期の子どもが攻撃的になる理由やその対処法について詳しく解説していきます。

子どもが攻撃的になってしまう時期ごとの特徴

まずは、子どもが攻撃的になってしまう時期とその特徴についてみていきます。攻撃的な行動やひっかくなどのふるまいは、個人の性格や成長の度合いによって異なりますが、一般的には以下のような時期に多く見られる傾向があります。

1.幼児期(1歳から3歳)

先述のように幼児期は自我が芽生える時期であり、自分の欲求を表現するために攻撃的な行動を取ることがあります。また、コミュニケーションの不十分さや感情のコントロールが未発達なため、ひっかくなどの行動が見られることがあります。

2.幼稚園児期(3歳から6歳)

幼稚園児期になると、言葉で自分の感情を表現する能力が向上してきますが、まだ思い通りにならないことへのストレスや対人関係でのトラブルなどから攻撃的な行動を取ることがあります。

3. 学童期(6歳から12歳)

学童期になると、感情のコントロールや自己統制がよりできるようになり、攻撃的な行動は減少していきます。ただし個人差が大きく、ストレスや環境の変化によって攻撃的な行動があらわれることがあります。

攻撃的な行動は、子どもの成長とともに減少することが一般的ですが、家庭環境や子育てのスタイル、社会的な影響などで変わってきます。今回は特に「1. 幼児期(1歳から3歳)」の子どもについて見ていきます。

幼児期に攻撃的になってしまう原因は何か?

では、特に幼児期の子どもが攻撃になってしまう時、どのような原因や理由があるのでしょうか? 幼児期に攻撃的な行動をしてしまう子どもの原因は、複数のものが絡み合っていることが多いですが、おおむね以下のような理由が挙げられます。

1.感情のコントロールが未発達

幼児期は感情のコントロールがまだまだ未熟な時期です。怒りやイライラ、欲求不満などの感情が高まると、攻撃的な行動に出てしまうことがあります。感情を適切に処理する方法をまだ身につけていないため、攻撃的な反応が表れることがあります。

2.コミュニケーションの困難さ

幼児期はまだ言葉を使って感情や欲求を表現するのが難しい時期です。自分の気持ちをうまく伝えることができず、手や言葉で攻撃的な行動を取ることがあります。

3.ストレスや不安

幼児期は、まだ知らないことやわからないことが多く、ストレスや不安を感じることが多い時期です。環境の変化、新しい状況、家族や友人との関係などが原因でストレスを感じて、攻撃的な行動を示すことがあります。

4.環境の影響

家庭や保育園、学校などの環境が子どもの行動に影響を与えることがあります。攻撃的な行動を示す大人の影響や他の子どもたちとの関係などが原因となることもあります。

5.自己主張や競争

幼児期は自己主張を覚えていく時期であり、おもちゃや場所などをめぐる競争が増えるため、攻撃的な行動を取ることがあります。

6.体調が悪い、疲れているなど生理的な要因

身体的な不快感や疲れなどで、イライラがたまり攻撃的な行動を引き起こす原因となることがあります。

この他にも、好奇心や、お友達と一緒に遊びたいのに上手く伝えられない、イライラだけでなくうれしい気持ちを表現できずにかんでしまうなど、幼児期の子どもが攻撃的になってしまう時は、様々な理由があります。

幼児期に攻撃的になってしまう子どもはどんな行動をする?

幼児期に攻撃的になる子どもは、以下のような行動をすることがあります。

1.ひっかく、かみつく、蹴る、叩くなど

怒りやイライラなどの感情が高まった際に、幼児期に最もポピュラーな反応が、ひっかいたり、かみついたりといった行動です。公園で目を離している際にお友達をひっかいたりで、非常に心配しているお母さまもいると思いますが、決して珍しいことではなく、多くの子どもが成長の過程で通る道です。

2.物を投げる

幼児期の子どもは、自分の感情に対するコントロールが未熟であり、感情が高まると物を投げるといった攻撃的な行動が見られることがあります。

3.おもちゃや場所の取り合い

幼児期には、保育園や公園などおもちゃや場所などをめぐる競争が増えるため、他の子どもとの争いや取り合いが発生しやすくなります。これにより、攻撃的な行動を取ることがあります。

4.言葉での攻撃

まだ1~2歳の時期だと言葉の発達はそれほど進んではいませんが、他の子どもや大人に対して悪口を言ったり、嫌な言葉を使ったりするなど攻撃的な発言をすることもあります。

5.過剰防衛

幼児期の子どもは自己防衛本能が強く、自分を守るために攻撃的な行動を取ることがあります。例えば、怖がっている相手に向かって手を出すことがあります。

幼児期に攻撃的になってしまう子どもへの対処法

幼児期に攻撃的な行動を示す子どもへの対処法としては、以下のようなアプローチを試してみるのがおすすめです。ただし、子どもの個性や状況によって適切な対応が異なってくるので、子どもの様子をよく見て対応してください。

1.冷静に対応する

子どもが攻撃的な行動を取ったときには冷静に対応しましょう。親としても驚いてしまいついつい感情的になってしまいがちですが、幼児期の子どもを頭ごなしにしかっても何が悪かったかを理解することはまだ非常に難しいものです。まずは感情的にならず、落ち着いて子どもの行動や感情に理解を示すようにしましょう。

2.子どもに共感してあげる

子どもが攻撃的な行動に出た理由を理解しようと努めるようにしましょう。その際に、子どもの感情を否定せずに受け止め、共感を示すことが大切です。「怒っているんだね」「悲しい気持ちなんだね」といった言葉で、子どもの気持ちを受容してあげましょう。

3.言葉でのコミュニケーション

たとえば、子どもがひっかいたりしそうな気配がある場合、「お友だちがいるね、男の子だね、なかよくしようね」などとさりげなく言葉をかけて、子どもの物事への認識のサポートをしてあげることで、子どもが手を出したくなる気持ちを紛らわすことができます。

また、よい対応ができた時はたくさん褒めてあげることも大切です。

4.子どもから目を離さず環境を変えてあげる

お子さまをずっと見守ってきているお母さんですから、子どもの行動を見ていれば「そろそろ手を伸ばすかな?」と感じるタイミングもあるかと思います。その時はサッと抱きとめたり、ガードしたり、子どもを抱き抱えて別の遊びに誘導してみましょう。

幼児期の子どもはまだしかっても効果がありません。そのため子どもがストレスを感じている時は、環境を変えてあげることも大切です。

5.親が自ら手本を示す

子どもは周囲の大人の行動を真似して育っていきます。もし、子どもがお友達を実際に引っかいたりしてしまった場合は、子どもに謝らせようとするのではなく、まずはお母さん自身が謝る姿を子どもにしっかりと見せてあげることで「顔を引っかくのはよくない、悲しいこと」と子どもは理解していきます。

まとめ:幼児期に攻撃的になるのはよくあること、受け入れてあげよう

いかがでしたでしょうか?

つい、うちの子ばかりひっかいたり、かみついたり…、と心配になってしまうのが親の気持ちですが、実際は幼児期の子どもにはよくあるありふれた話です。

まずは、お母さん、お父さんが冷静に子どもの気持ちを受け止めてあげて、時に先回りして環境を変えてあげたり、実際に手を出してしまった時は親が謝ることで子どもにその姿を見せてあげましょう。

コミュニケーションの能力が上がるにつれて徐々に攻撃的になる時間は減っていくものです。焦らずに子どもに寄り添ってあげましょう。

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