最優先すべきは「嫌いにさせないこと」 3歳~6歳の子どもの育児の心構えについて

No.193更新日付:2024年2月13日

お子さまが3歳くらいまで成長してくると、色々できることが増えてきたり、才能の片りんを感じる時もあると思います。そこで、つい親としては子どもの成長に過度に期待してしまったり、逆にお友だちと比較してなかなかできないことがあったりすると焦ってしまったりしがちです。

 しかし、子どもに「やらせたい・できるようにさせたい」という感情が表に出てしまうことは、子どもの成長にとって望ましいものではありません。こちらのコラムでは、3歳~6歳ごろの幼児期の子どもに接していく時の心構え、特に子どもに物事を嫌いにさせないための親の心の持ちようについて説明していきます。

 短いながらも育児のエッセンスのつまったコラムですので、ぜひ読んでみてくださいね。

まずは「子どもに嫌いにさせないこと」が大切

「親としては子どものためにやらせたい。しかし子どもは嫌がってやらない」

 このようなケースは育児の中でひんぱんに登場します。こういう時には「嫌いにさせないこと」を何よりも最優先にしましょう。嫌いにさえなっていなければ、この後数ヵ月後か数年後にいつか必ず「好きになるチャンス」は訪れます。

 しかし、一度「大嫌い!」という認識をもってしまうと、子どもはそのジャンルに関わる学び自体をやめてしまいます。一度嫌いになってしまうと、その意識をリセットするのは本当に難しいものです。そうこうしているうちに一定年齢を過ぎてしまうと、もう本当にその能力を高度に伸ばすことは不可能になってしまいます。

 嫌いにさせないことを最重視しつつ、少しだけでもその能力を伸ばす取り組みに触れる機会を作り続けてあげることが大切です。

「何歳だったらこれができなくちゃ」という意識は脱却すべき恐怖の罠

幼児期の適期教育で最も重要な目的は、子どもの脳の基本スペックを高めてあげることです。目先の単純作業をできるようにさせることではありません。

 たいていの大人は、固定概念が形成される時期に「何歳だったらこれができなくては恥ずかしい」という考え方や意識を強烈に刷りこまれてしまっています。しかし、その刷りこみの元になったのは脳の基本性能が完成した後に経験した学習スタイルであって、幼児期の脳育成には当てはまりません。

 幼児期には複数の能力を同時進行で少しずつ育てていく必要があるので、一つの課題の達成にこだわるべきではありません。この時期には他の能力が育つことで一見関係のなさそうな別の能力も伸びる特性があるからです。

「やらせたい・できるようにさせたい」という気持ちは多層の底に

一つ一つの小さな教育目標のゴールは、もちろん「能力習得」です。そのためには課題に取り組む必要があります。しかし、それを前面に出すと子どもはそのジャンル自体を嫌いになり、最悪の場合、習得そのものが不可能になります。

嫌いにさせることが一番よくない事なのです。

幼児期はその課題への取り組みを継続しさえすれば、習得可能な時期も数年後まで伸びます。

嫌いにさせないよう分量や内容を加減しつつ取り組む機会を継続的に設定し、好きにさせる事のできる時期(タイミング)が到来した時にチャンスを逃さないようにするのが効果的な教育の基本です。

嫌いにさせないためには、子どもに対する自分の教育意識をミルフィーユのような多層構造だとイメージし、「やらせたい・できるようにさせたい」という気持ちを一番下のベースに設定しましょう。

まとめ:物事をするのはあくまで子ども自身、親はその手助けをしよう

いかがでしたでしょうか?

 何事であれ、実際に物事をおこなうのお子さま自身です。「やらせたい・できるようにさせたい」と思ってしまうのは親の心情ですが、やはり子ども自身が自分の意志で物事をすることが大切です。

 親の意見を押し付ける形にせず、子ども自身が自らおこなったと思えるように適切に促していくようにしましょう。

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