気になる子どもの「指しゃぶり」~やめさせるタイミングと注意点について解説~

No.149更新日付:2024年2月13日

生後数ヶ月たった頃から見られ始める「指しゃぶり」。指しゃぶりしながら寝ている赤ちゃんの姿はかわいく、ついそのうち直るだろうと思いつつ見とれてしまったりするものですね。いっぽうで子どもの歯並びや言語の発達に影響すると聞き、心配になるお母さんも多いと思います。

こちらのコラムでは、子どもの「指しゃぶり」について、いつから始まるのか、どのような影響が子どもにあるのか、やめさせる際の注意点ややめさせるべき時期など詳細に解説しています。子どもの「指しゃぶり」について気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

「指しゃぶり」とはどのような状態のこと?

「指しゃぶり」とは、赤ちゃんや幼児が自分の指を口に入れてしゃぶることを指します。これは生まれたばかりの赤ちゃんにとっては自然な行動であり、口の刺激によって快感や安心感を得ているといわれます。指しゃぶりは、乳児期から幼児期にかけて一般的な行動であり、多くの子どもが一時的に指しゃぶりをすることがあります。

「指しゃぶり」はいつから始まるの?

指しゃぶりは、生後数ヶ月から始まることが一般的です。具体的な時期は個人差がありますが、一般的には生後2〜4ヶ月ごろから指しゃぶりの行動が見られるようになります。

赤ちゃんはこの時期になると、手の動きが発達し、手指を探索したり口に入れたりすることに興味を示すようになります。この時期になると、自分の指を見つけてしゃぶることがあります。

指しゃぶりは赤ちゃんの自己安定化やストレス解消の手段として機能し、赤ちゃんが口の中の感触を探るためにおこなわれることもあります。指しゃぶりは通常、乳児期から幼児期にかけて一時的に見られる行動であり、成長とともに自然に減少していく傾向があります。

「指しゃぶり」はいつまで続くの?

指しゃぶりの継続期間は個人差があります。一部の子どもは数ヶ月で自然に指しゃぶりをやめることがありますが、幼児期の終わりまで指しゃぶりを続ける子どももいます。

一般的には、指しゃぶりは幼児期の3〜4歳までには自然に減少すると考えられています。この時期になると、子供は言葉を発する能力が向上し、他の方法でストレスを解消したり自分を落ち着かせることができるようになるため、指しゃぶりをやめることが多いです。

ただし、後述のように指しゃぶりが幼児期を超えて続く場合、歯や口の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、幼児期の終わりまでに指しゃぶりをやめさせることが望ましいとされています。

なぜ子どもは「指しゃぶり」をするのか?

子供が指しゃぶりをする理由は複数あります。以下に一般的な理由をいくつか挙げていきます。

1.快感や安心感

指しゃぶりは、口の刺激によって快感や安心感を得るためにおこなわれるといわれています。赤ちゃんは指しゃぶりをすることで安心し、ストレスを解消しています。ママのおっぱいに近い安心感を覚えているのかもしれません。

2.探求と学習

赤ちゃんの手指の運動能力が発達すると、自分の指を探求し感触を学びます。指しゃぶりは、まだ視力の弱い赤ちゃんが自分の体を理解し、周囲の世界を理解するための手段の一つになっているのです。

赤ちゃんは自分の手をなめしゃぶることで、これは自分が自在に動かせる手である、ということを認識していくのですね。これは指しゃぶりだけでなく、身の回りのボールや積み木などのおもちゃをなめる「なめしゃぶり」と呼ばれる行為も同じ理由でおこなっています。

後述するように、赤ちゃんの時期の「指しゃぶり」を気にする必要がないのは、それが探求反射による本能的なもので、止めようもないし止める必要もないからです。

3.歯の成長と発達

指しゃぶりは、歯が生えてくる過程で起こる自然な反応でもあります。歯ぐきを刺激することで、歯が正常に成長し、口の発達に寄与すると考えられています。

「指しゃぶり」はやめさせたほうがよいのか?

子どもの指しゃぶりについては、一般的にはやめさせることが推奨されています。ただし、積極的に辞めさせる時期について理解しておく必要があります。

3歳くらいまでの指しゃぶりは気にする必要はない

上述したように、赤ちゃんにとって指しゃぶりは、安心感を得るためだったり、自分と他人や物を認識していく探求活動の手段であったりします。

そのため、この時期の指しゃぶりについては特に気にすることはありません。子どもの本能の一つだと思って、無理にとめる必要はないです。

ただし、4歳を過ぎても指しゃぶりが続くようでしたら、以下のような悪影響が出てくるといわれており、やめさせることを考えていく必要があります。

4歳以降の「指しゃぶり」にはどのような悪影響があるか?

4歳以降も指しゃぶりが続くことで起きる悪影響については、以下のことがいわれています。

1.歯の発育、歯並びに悪影響がある

4歳を過ぎての指しゃぶりは歯の正しい発育に悪影響を及ぼす可能性があります。指を口に入れることで、上下の歯が正しい位置に成長しない場合があるといわれています。また、指を長時間しゃぶり続けることで、歯並びに歪みが生じる可能性もあります。

2.言語発達への影響

言語発達にも悪影響を及ぼすことがあるといわれています。指しゃぶりをしている間は、舌の位置が正常ではなくなり、発音の正確さや言語の発達に影響を与えることが出てきます。

どちらも、4歳を超えてもたまに少しする程度なら問題はありませんが、長時間にわたる指しゃぶりの癖がついている場合に上記の懸念が出てきます。癖になっている場合は、少しずつ直していく必要があります。

「指しゃぶり」をやめさせる方法と注意点

4歳以降の指しゃぶりをやめさせる場合は、以下のことに注意していきましょう。

1.無理やり強制せず、やめたほうがよい理由を伝える

無理やりやめさせようとするのではなく、指しゃぶりをやめる理由やその影響について、子どもに理解させてあげるようにしましょう。子どもに対して優しく説明し、自らの協力を促すことが重要です。子どもにも理解しやすい言葉で、指しゃぶりが歯や口の健康に悪影響を及ぼすことや、大人になるにつれて指しゃぶりをやめる必要があることを説明しましょう。

2.徐々にやめる時間を増やしていく

指しゃぶりを完全にやめる前に、徐々に指しゃぶりの時間や場所を制限してあげることも有効です。まずは、「公共の場や学校などでは指しゃぶりをしない」ルールを設定しましょう。そして徐々に指しゃぶりをやめる時間を増やし、最終的には指しゃぶりをしない状態に移行するようにしたほうが、結果的にはやく指しゃぶりをやめられるようになります。

3.決して叱らず、たくさん褒める

また、やめられない場合に叱ったりせず、反対にやめることができた場合はたくさん褒めてあげることも大切です。これは、指しゃぶりに限らず、あらゆる子育ての基本の部分です。成功した日にはカレンダーにシールを貼ってあげるなど、ちょっとしたご褒美と一緒に褒めてあげることも効果的です。

4.指しゃぶりの代替になるものを子どもに提供する

指しゃぶりは快感や安心感を得るための行為であるため、その替わりになる手段を子どもに提供するのも一つの方法です。子どもにとって指しゃぶりに代わる別の方法を見つけることで、指しゃぶりをやめる手助けになります。例えば、かわいらしいぬいぐるみやお気に入りの毛布を渡して、それを抱きしめたり触ったりすることで心地よさを感じることで、結果的に指しゃぶりを抑えることができます。

5.たくさんスキンシップをする

上述のように指しゃぶりの原因は安心感が欲しいため、ということが多いため、子どもがお母さんの愛情をもっと欲している可能性もあります。よりお子さんとたくさんスキンシップを取ってあげる事で、子どもも安心して指しゃぶりをやめる可能性が高まります。

いずれにしても、子どもに強制をせず、自らの意志で徐々にやめられるように親は優しく接していくことが大切です。

まとめ:4歳以降の「指しゃぶり」は焦らず少しずつ直していく

いかがでしたでしょうか?

幼児期の育児は、他の子どもと比較してつい心配になってしまいがちですが、「指しゃぶり」は3歳までは大きな心配はいりません。4歳以降も指しゃぶりが続く場合でも、急に強制してやめさせようとしても逆効果になるので、焦らず徐々に認めて褒めて適切に促していくことが大切になります。

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